透明な世界(TV エンディングバージョン)



サビ……

楽曲の中の「サビ」とはどういうことだろう。
自分でかなり多用している言葉なので今更ながらの疑問だ。

Wikipediaによると、いろいろな定義が書いてある。
納得した説明としては、
「楽曲全体の構成において一番代表的な盛り上がる主題の部分であるとし、最も多く繰り返され印象に残り……」と言う表現だろうか。




「透明な世界」は半妖の夜叉姫 弍の章のエンディングテーマとして先日テレビで公開された。もちろんフルバージョンではなく1番??なのか
一部なのかはまだわからない。

作曲・作詞・編曲は全て渡辺拓也さん。
リトグリへの楽曲提供は初なのかな。
私も渡辺さんは初体験だ。


さて初めて聴いた時、出だし
①♪さよなら〜  とアサヒから始まるのだが、
「ああ、この曲はサビ(落ちサビ)から始まるのか」と思った。

ところが…
②♪透明な世界には〜  という部分が来ると
「あれ? ここがサビか」と思った。

さらに、さらに…
③♪響き合い重ねた想い〜  という部分が来ると
「ああ、ここだ。ここがサビか」と思った。


①も②も③もサビっぽいのだ。
上に述べた定義の通り、サビは代表的な盛り上がり、であり、繰り返される、のである。

①〜③のどれも印象的だし繰り返されるので、サビだと思い込んでしまったのかもしれない。


渡辺拓也さんの曲はこのように、全体をてんこ盛りにするのか?(他の曲を聴いたことがありません、すみません)   


他の曲に持っていけば①も②も③もサビとして通用しそうな贅沢盛りだ。

普通はサビでグッと盛り上げるために、いわゆるAメロBメロは比較的控えめに作る。
サビの一点盛りという曲は多い。
丼で言うならウナ丼か?
対して「透明な世界」はウニいくらホタテの海鮮丼か?
Twitterなど見ていると、妙に評判が良いのもうなづける。どこをとっても美味しいのだ。

おそらく構成は

①Aメロ  ②Bメロ  ③サビ
もしくは
①Aメロ       ②サビ  ③Bメロ

となるのだろう。

①は②③に比べると地味で大人しいが妙に頭に残る。
②は出だしの音階は①に似ており、①を少し華やかにした感じか。
③で変化をもたらす。
しかしそれぞれ(ほぼ)同じメロディを2回繰り返す形式は同じだ。

この曲は分類としてはマイナー(短調)であろうが、全体的にメジャー(長調)ともマイナー(短調)ともつかないメロディーであり、切ない感じがうまく表現されている。

みなさんはどこのメロディが心に残りますか?


曲自体について好き勝手に感想を述べてみた。
どうも私は、曲の構成とか転調の流れとかそういうことばかり書くクセがあるようだ。
興味のない方には全く面白くもない話題だ。
どこがサビであろうと、ただ感じるままに聴くのが一番だ。間違いない。



話をリトグリに戻そう。

まず特筆すべきはAメロ出だし。
♪さよなら〜
リードはアサヒ。

ほおーー。
"抜き方"がさらにうまくなっている。
抑揚の"抑" だ。
息をブレンドさせて音量を抑えた歌い方はピッチをとるのが難しいが、見事に両立させている。

Aメロ。続くmanakaリード。
♪あの日の〜
大人系、切ない系のmanakaだ。
数年前TVのジブリ特番で歌った「君をのせて」を彷彿とさせる。 これもいいなあ。
アサmanaファンにはたまらないAメロだろう。

アサヒ&manakaのパートはリードボーカルが目立つので、ライブでは丁寧に歌って欲しい。

個人的には、このAメロの沁みる感じはMAYUのリードがあってもよかっかな。
(フルバージョンにはありそう)


Bメロ。♪透明な世界には〜
ここから伴奏が厚くなり、盛り上がりを見せる。
出だしのリードはかれん。ユニゾンはアサヒか? まあ、安定の二人だ。

Bメロ後半♪今日もまた〜
リードはMAYUとmanaka?
(誰が歌っているのかわかりづらい曲だ。リードすらわかりづらい。)

MAYUのハスキーな感じ、いいねー。
この曲に合っているかも。


サビ前半、♪響き合い〜
リードはアサヒ。
アサヒはもはや中心と言っても良い。
かつての麻珠や芹奈の位置付けなのかもしれない。
ここぞという時のリード、困ったらアサヒに任せとけば何とかしてくれる存在。 


サビ後半、リードは芹奈。
いやー声が出ている。戻ってきたな。👏👏
まだまだ負けてられないからね。
♪世界に の後のブレス、
♪信じて の抜き方、
がいかにも情感を込めた時の芹奈だ。
ホントにうまいなあ。

このような切ない系の歌は芹奈の実力が発揮されるところだ。
フルバージョンではまだまだ出番がありそうで楽しみだ。

以上だ。
やはりアニメTV用のエンディングなので短い。


ミドルテンポのJPOP的なマイナー曲は「私らしく生きてみたい」以来かもしれない。
それにしても随分と洗練されたものだ。
完全度が高い。



透明な世界とはどういうことか?
"透明な世界には曖昧な答えだけ"
どう解釈すれば良いのか?
フルバージョンを聴けば何かわかるのだろうか?

とにかくフルバージョンを待つのみだ。
(BNWライブでは早くも披露しているようですね)