みんなのうた 足跡




NHKみんなのうたでは81日よりリトグリの歌う足跡がオンエアされている。8月いっぱいは放映されるのだろうか。9月まで?


このブログでも、お部屋でSING! の回で簡単に触れていたが、今回、みんなのうたで音源を聴くことができたのであらためて書いておきたい。




この曲は、NHK合唱コンクール20202021の中学生の部の課題曲となっているので みんなのうた で放映されるのは自然の流れではあるが、それでも感慨深い。

私に限らず誰もが小さい頃に見ていた歌番組、ずっとずっと続いているNHKの老舗番組

そんな番組でリトグリが歌うのは何とも嬉しいことだ。



さて、構成は次のとおり。

いつものように構成と一緒にリードボーカルを示しておく。

( )の数字は小節数。



1

Aメロ 誰かに指を刺されて〜 アサヒ(8)

A'メロ  どんなことを伝えられる〜 manaka(8)

Bメロ 続いてく岐路〜 かれん

サビ1   変えない日々が〜 芹奈(4)

            無駄なんてなかった〜manaka(4)

            誰かもわからぬ〜アサヒ(8)

サビ生涯忘れられない〜 芹奈(8+1)


コーラス♪We believe〜  

その間にCメロ?  

強い風を割いて進む〜 芹奈(10+1)

   


落ちサビ 戻れる日々を〜  MAYU(4)

     嬉し涙の奥に〜  芹奈(4)


サビ  誰かもわからぬ声〜 かれん(8)

サビ2     生涯忘れられない〜 アサヒ(8+1)


ーーーーーーみんなのうたはココまでーーーーー


コーラス♪We believe〜 

その間にCメロ?

辿った道に続く足跡〜 manaka(8)


ending

届けたい未来は〜 芹奈(8)


ーーーーーお部屋でSING!は最後までーーーーー



*お部屋でSING!ではフルコーラスで歌ったが

  みんなのうたでは最後のコーラス&Cメロと   

  ending部分をカットして約28秒の短縮を図って 

  いる。



キーはC。合唱曲ということもあるのか?

転調は無し。


この曲の作曲はKOUDAI IWATSUBOさん、Carlos Kさん。

歌詞はリトグリ自身が手掛けているということだ。

一小節あたりの字数が多い箇所が多いのが特徴だ。(相対的に少ないのはBメロとサビ2くらいか)


曲のテンポは速くはないのだが、字数が多いので実は1音一音の移り変わりのテンポという意味では速い。

これは1音一音の音程を正しく取るのが難しいことを意味する。一音の中で音程を調整する時間がないし、歌うときにどうしても1音一音を雑に扱ってしまいがちだ。

ひとつひとつの音符に歌詞を丁寧にのせていくような歌い方が難しい箇所が多すぎるのだ。



リトグリが歌詞を手掛けた曲は、他に「明日へ」があるが、一小節あたりの字数は足跡に比べれば少ないように思う。


また、足跡は

長調で始まりサビで哀愁をおびた短調に変わる。これと同じ曲調に「きっと大丈夫」があるが、やはり字数は比較すると少ない。


さらに言うと、特にAメロ、A'メロあたりは音量を大きく出せない。曲全体の表情をつけるときにどうしても静かに歌うパートだ。

音量を抑えて音程を正しく取るのは難しい。



要するに、正しい音程を取るのが難しい曲だ。

テレビ放送でのライブは少し心配。

(お部屋でSING!のときも少し不安定だった)


一方、情緒あふれる曲なので出来次第では素晴らしい楽曲となるだろう。


特に芹奈のエモーショナルなボーカルは映えるだろう。

字数も多く全体的にカクカクしたこの歌に情感を流し込み、丸みのある艶やかな曲に仕上げてくれそうだ。

エモーショナルと言えばアサヒもそうだ。

最後のサビ2あたりは聴かせどころ。期待したい。


それと最近のかれんはたまに包み込むような優しさで歌うシーンも増えてきたのでこれも期待したい。


実はこの曲のハモで一番好きなのは、サビ1manakaリード、字ハモ(3度上ハモ)MAYU

無駄なんてなかったと思える日が「くるから」♪

の「くるから」だ。

突き抜けるmanakaの声と最高のMAYUハモにも期待したい。


ところで、

歌詞をよく味わって読んでみた。

数年前の自分と今の自分が二軸で存在するような

世界だ。

今の自分が数年前の自分を励ましながら、さらに

今の自分の決意を示す、というなかなかよくできた歌詞だと思う。


この手法は、2008年度の中学の合唱課題曲であったアンジェラアキさんの「手紙」を思い出させる。



歴代の合唱課題曲に名を連ねたことでリトグリは全国の中学の合唱部の方々にしっかりと"足跡"を残すことができたのは素晴らしいことだ。 





願わくば音源だけでなくライブ会場で生で聴きたいのだが、いつになることやら。