この鹿沼の片隅に

この鹿沼の片隅に

鹿沼の知名度を上げるべく立ち上げたブログだけど鹿沼の事に全然触れてない

元々ゴジラ好きです。何かの同時上映で「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」を見たのがきっかけです。1984年(昭和59年)のゴジラを映画館で観てます。しかし、「シン・ゴジラ」まで触れることはありませんでした。大人になったからなのか、ハリウッド版が酷かったからなのか。そもそも「シン・ゴジラ」見たいと思ったのはゴジラだからじゃなくて庵野が監督だったからです。なので、私の中でゴジラの存在は小さくなっていたようです。

この新しいゴジラは全く見るつもりはありませんでした。監督があの山崎と知り「見たい」よりも「見たくも無い」という感情しか湧きませんでした。あのドラクエの監督だからね。私には悪評しか聞こえない監督でした。

しかし公開と同時に絶賛の嵐。映画を評論するような方々は勿論の事、畑違いな方々も絶賛してる状況を前に、もしかするとあの山崎でも面白いのか?と興味が湧きました。でもね、見よう見ようと思ってるのに気が付くと違う作品を見てしまっていたのよね(北極百貨店のコンシェルジュさん・駒田蒸留所へようこそ・鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎)。

で、やっと今回見れた訳ですが、感想を一言で言うと最高でした。

 

生きて、抗え。

焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。

残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。

ゴジラ七〇周年記念作品となる本作

『ゴジラ −1.0』で

監督・脚本・VFXを務めるのは、山崎貴。

絶望の象徴が、いま令和に甦る

 

ゲームやアニメなどでも良くある現象なのですが、昨今凝り過ぎた作品がある中において逆にシンプルに王道を突き進む作品に出会うと「これだよ!これでいいんだよ!」と嬉しくなります。この「ゴジラ-1.0」は正しくこれです。

ゴジラがヒーロー?怪獣と戦う?違うだろ、ゴジラは恐怖なんだよ、人間の敵なんだよ。どうしようもない程圧倒的で無力感に苛まされ存在なんだよ。そしてそれでも立ち向かうべき敵なんだよ。

そしてこれはゴジラなんだよ、ゴジラ映画なんだよ。リアリティとか科学的見解とか歴史感とか細けぇこぁいいんだよ!熱いストーリーと映像の凄さでんなもん吹っ飛ばせてればいいんだよ!

 

そんな訳で、私の評価はどちらかというと大絶賛です。

割と良くある戦争もののストーリーにゴジラを添えてみた的な作品ですので、賛否両論になる傾向にあるのは分かります。私もいろいろ気になった部分はありましたよ。

「ゴジラが主人公にとって都合のいい存在になってる」

「ゴジラが東京に来た理由が開示されてない」

「ゴジラが東京を破壊した後海に戻った理由がわからない」

「ゴジラがまた東京に戻ってくる意味が分からない」

「ゴジラが頑張って立ち泳ぎしてるとしか思えないシチュエーションがある」

「浜辺美波に手を出さない」

「ただの木造船の船長である佐々木蔵之介が終盤偉そうな立ち位置なのが意味不明」

「遺族に写真返せよ」

「手紙に嘘書く必要あった?」

「いくら数が多くてもあんな漁船で引っ張れるのか?」

「浜辺美波に手を出さない」

「大混乱の銀座で主人公がヒロインを見つけ出せるのはご都合主義すぎる」

「いくらなんでもGHQの存在感無さ過ぎ」

「浜辺美波に手を出さない」

でもね、そんなものを軽く吹き飛ばすほどの展開、そして迫力の映像。日本のVFXもここまで来たのか!とただただ驚きました。本当に凄い。最初は大戸島でのゴジラが歩いてるシーンとか人を襲ってるシーンにショボさを感じてたのですが、途中から何の違和感もありませんでした。特に海のシーンは凄まじい。あれ本当にVFX技術なんですか?ゴジラが本当に存在してるとしか思えません。

ゴジラの迫力がわかる15秒の最新映像が公開

個人的には戦争の扱い方が非常に良かったと思ってます。

調べるにこの監督の山崎貴は戦争もしくは戦後まもなくを扱わせると良い作品を作ることが出来るそうでして、ALWAYS 三丁目の夕日・永遠の0・アルキメデスの大戦は良作のようです。逆にそこを外れると駄目な人なんですね。だからドラクエがアレだったのか。

高雄や震電やチト(見てるときはチハたんと勘違いしてました)が登場するだけでもマニア垂涎ですが、そもそもこれを登場させるってことは監督がマニアなんでしょうね。もしかするとこれらを登場させたいがためにこの舞台設定にしたのかもしれない、なんてことを思ってしまいました。

なにより、あの戦争の悲惨さ惨さ理不尽さを描けていたと思うんです。そりゃ浅いかもしれませんが、ゴジラ映画の中にちゃんと入れてくれてると私は感じてます。最近思い出したのですが、私が子供の頃に、近所を唸りながら徘徊している爺さんや道路にじっと座ってる爺さん、昼から酔っぱらって絡んでくる爺さん等々、なんかヤバそうな人達が普通に居たんですよね。あの頃は近づいちゃ駄目な危険な存在としか思ってなかったのですが、もしかすると彼らは戦争帰りで精神的に壊れてしまったのかもしれない、と考えるようになってます。

そんな戦争帰りの主人公ですが、神木君の演技が胸に来ました。あの声にならない号泣、自虐的な笑い、死んだ者たちへの怯え。私は素晴らしかったと思います。演技が一番巧かったは子役の女の子だけどな!なんであんな歳で演技できるの?どうやって泣かせたの?調べたら2歳だってよ!とんでもねぇな!

 

「割と良くある戦争もののストーリーにゴジラを添えてみた的な作品」と評しましたが、言い方が悪いだけで大体合ってると思ってます。この作品は怪獣映画では無く、戦後まもなくを舞台にしたヒューマンドラマにゴジラが入り込んできた作品であり、ヒューマンドラマパートの出来も怪獣映画パートの出来もどちらも素晴らしかったと。

何より、クライマックスあたりで意味も分からない涙がチョロチョロと溢れてきました。あれ?俺泣いてるの?なんで?と自分でも驚きました。感情が動いたというより、脳みそにダイレクトに何かを喰らったようです。「この世界の片隅に」を見た時にも起きた現象なんですよね。もしかすると、私が太平洋戦争ものに弱いのかもしれません。

 

私の中で「シン・ゴジラ」を越えました。そして山崎貴なる監督を再評価しました。素晴らしかったです。歴代ゴジラ映画で一番の作品であることは間違いありません。

ゴジラに興味が無い方にも見て欲しい、そんな事を思ってしまいました。多くの方に刺さる素晴らしい作品ですので是非。

パンフレットも買いました。

 

ちなみに。この「ゴジラ-1.0」はゴジラを扱った戦後間もなくのヒューマンドラマでしたが、「シン・ゴジラ」はゴジラを使ったエヴァンゲリオンだったんだなぁと改めで認識しました。

あまりアニメに関してこのブログに書き残しておりませんが、実は結構な作品を消化しております。ただ作品一つ一つの感想を残す場合にどういった事を書けばいいのか分からなくて、そのまま放置状態にしておりました。

後から自分がどの作品を見たのかを記録するために、今年一年で見た作品名をここに書き残しておきます。ちなみに、基本的にニコニコ動画で見ておりますので、この媒体で見ることの出来ない作品はほとんど見てません。わざわざアマゾンプライムで見たのは2~3作品ぐらいかもしれません。

太文字は私の中で高評価な作品です。

 

冬(1月~3月)

・異世界のんびり農家

・英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~

・お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

・お兄ちゃんはおしまい!

・解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

・シュガーアップル・フェアリーテイル

・ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん

・転生王女と天才令嬢の魔法革命

・トモちゃんは女の子!

・とんでもスキルで異世界放浪メシ

・冰剣の魔術師が世界を統べる

・便利屋斎藤さん、異世界に行く

もういっぽん!

・REVENGER

 

春(4月~6月)

・異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~

・ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top

・江戸前エルフ

【推しの子】

・機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2

スキップとローファー

・転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~

 

夏(7月~9月)

・うちの会社の小さい先輩の話

・おかしな転生

・自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

・シュガーアップル・フェアリーテイル 第2クール

・白聖女と黒牧師

・悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~

・ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

・Lv1魔王とワンルーム勇者

・わたしの幸せな結婚

 

秋(10月~12月)

・ウマ娘 プリティーダービー Season 3

薬屋のひとりごと

・シャングリラ・フロンティア

・16bitセンセーション ANOTHER LAYER

・聖剣学院の魔剣使い

・聖女の魔力は万能です Season2

葬送のフリーレン

・ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

・ひきこまり吸血姫の悶々

・豚のレバーは加熱しろ

・僕らの雨いろプロトコル

 

劇場版アニメ

・ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

北極百貨店のコンシェルジュさん

・駒田蒸留所へようこそ

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 

この中から個人的2023年ベスト5を選ぶとしたら以下の通りとなります。

第1位 スキップとローファー

 

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「田舎から出てきた主人公がイケメン同級生に出会う」というありきたりなスタートなのに、毎回私の胸を抉りまくる展開に驚きました。特に大した事件が起こる訳でもないのにこの物語が紡げるのは間違いなく原作者の力でしょうね。本当に多くの人に見て貰いたい作品です。

 

第2位 北極百貨店のコンシェルジュさん

 

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私の知らないアニメが映画館で上映されていたので何となく観に行ったのですが、その時の私を褒めてあげたいです、この作品に出会わせてくれてありがとう過去の俺!津田健の台詞でやられて、最後のカットでひっくり返りました。

 

 

第3位 【推しの子】

 

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元々横槍メンゴの絵が好きだったのですが、あまりにマンガの評価が高かったので私のへそ曲がりの天邪鬼が発動して触れてませんでした。正直どんなジャンルの内容なのかさえ知らない状態でアニメを見たので、多くの方が受けただろう衝撃をまともに喰らうことが出来ました。幸せでした。主題歌のフルバージョンを聞いて泣くとは思わなかったわ。

 

第4位 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 

脚本が良く出来てました。途中の戦闘シーンはアニメファン必見。横溝正史的な昭和初期ミステリー好き垂涎。何気にU-12ですが本当にU-18じゃなくていいんですか?と思うぐらいのエグイ設定に悶絶して欲しいわ。

 

 

第5位 もういっぽん!

 

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全然話題になってないけどスポーツ作品としては最上位に入る傑作。主人公が覚醒するわけでも必殺技がある訳でもない、萌えもエロも無い、ある意味普通の柔道マンガなんです。でもこの主人公、とにかく柔道が好きで好きでやってるんです努力してるんです仲間と楽しそうに部活をやってるんです。それがオッサンの私には眩しくて眩しくて。なのに展開が熱い。心の底から多くの人に見て欲しいと願って已まない作品です。

 

自分で驚く結果となったベスト5でした。まさか薬屋のひとりごとと葬送のフリーレンが入らないなんて。これからもアニメを出来る限り消化していきますので、せめて気に入った作品だけでもここに書き残していこうと思います。

ついでに各年代ごとにまとめておこうかな。

 

元々はてなブログで細々と自分が記録しておきたい事を書き残しておりましたが、フォローしていた方が「はてなよりもアメーバの方がアクセス数が圧倒的に多いからはてな辞めるわ」と元旦に宣言していたのを見て、何だかかっけーなと思うと同時に私も真似してみようかしらと思い立ったが元旦吉日、そんな軽い気持ちでこちらアメーバにもブログを立ち上げてみた所存でございます。

早速新規登録しようとメールアドレスを打ち込んだ後にふと脳の片隅から違和感を訴える信号をキャッチしました。なんだこのノイジーなノイズは。何となくログイン画面を選択してメールアドレスとパスワードを入れてみたら、あれ?ログインできた?

そうです、過去に私アメーバのIDを作ってたみたいなんです。全然全く思いっきり1mも微塵もこれっぽっちも記憶が無いんですけどね。

 

基本的にははてなブログと同じ内容を同じ日同じ時間にアップします。そして

・アクセス数にどれだけの違いがあるのか

・はてなブログとアメーバブログの違いはどうなのか

・ただでさえめんどくさがりな私がこんな事をどれだけの期間やっていけるのか

等々を調べたいと思います。

 

何となく新鹿沼駅のいちごのオブジェを貼りつつ、ブログ開設のご挨拶に代えさせていただきます。さてどうなるやら。