今朝もデイの準備を早くからしたくてしょうがないばあちゃん。

仕方なく朝食のパンを食べさせた。

食べ終わったらまたゴソゴソと薬を探している。


「食べ終わったら済んだと言えと言うたやないか。

それも食べ始める前に言うたのになんで言わんのや。」

「なんで言わんといかんのや」

「おのれがボケとるけん薬もまともに飲めんけんやないか。

毎日同じことばっかり言わせてなんでできんのや。

誰が悪いんや。お前やろが。」

いつも言っている事なのに絶対にできない事。

腹が立ってしょうがないので顔を近づけてずっと睨んだ。

ばあちゃんはいつも少しだけ涙を流すけど今日は表情を崩して泣いた。

「大きいにしてやったのにこんな言われ方せないかんのか・・・情けないわ・・・」


そんな事もしょっちゅう言われてこっちが情けないです。

泣きたいのは私の方ですよ。


それでも謝らないばあちゃんを可哀相になど思えない。