地域に根ざした仕事をしている私。
そんな私は仕事で色んなイベントを行う。
大小合わせて年間に10個以上はあるだろうか。
イベントはお客様がたくさん来るし、地元関係者も活気付くし、子供達の笑顔も見られるし、物によっては収益にもなる。
その反面、運営は大変だ。
企画し、予算を確保し、様々な関係各所に手伝いの要請を出し、物によっては業者に委託し、許認可の申請手続きをし、物品を調達し、広告物のデザインと印刷、ホームページの作成やSNSでの告知、参加者の取りまとめ、ボランティアスタッフの確保、弁当の発注、運営マニュアルの作成、事前準備、当日の運営、トラブル対応、終了後の片付け、アンケートの取りまとめ、関係機関へのお礼状の送付、各種支払い、決算報告、反省会と次年度に向けての調整など、考えただけで気が重くなる。
入社したての私は、イベント当日の駐車場係から始まり、それから少しずつ各業務の補助に入るようになり、段々とメインで任される業務が増えていき、そのうち全て出来るようになり、今度はそれらの業務を周りの職員に割り振るポジションになり、今では1から10まで取り仕切るイベントも多くなった。
自分で言うのもなんだが、叩き上げでここまで来た。
だから、イベント慣れしてない人より気づく事が多い。
足りない物も分かるし、起こりそうなアクシデントも想像がつく。
そんな私は、今日、他の団体が主催するイベントのヘルプについた。
市が主催で、それが観光系の民間団体に業務委託で降りてきて、その民間団体から私たちの団体に手伝ってくれと依頼が来たのだ。
市から委託料は出るだろうが、額はしれているので、運営を全て業者に委託しては予算があっという間になくなってしまう。
だから、私たちの団体や、市内の他の地区の様々な団体にただ働きの要請が来るのだ。
まぁ、会社はお金をもらえなくても、私は給料の出る仕事として参加できるので別に問題はない。
むしろ、人様のイベントを手伝うのは、とても気が楽。
受け持った仕事をやり切ればOKだからだ。
だけど、人様のイベントを客観的に見ると、気になる点だらけ。
別に文句を言うわけじゃないが、何かと問題点が見えてしまうし、足りないものも多いと感じてしまう。
今回のイベントは街中ウォーキングで、全国から200名くらいが参加、地域の文化を体験したり、エイドステーションごとのその地区の特産物を食べたり飲んだりするもの。
私は最後のエイドステーションのゴール受付とお土産配布を担当。
マニュアル通りにお客様が来たらお土産を渡すだけなので、ものすごく簡単な業務だ。
しかし、屋外にテントを立てているので、風の影響をもろに受ける。
そして、この日は風が強く、何をするにも物が飛ばされる。
配布するお土産は、現場で複数の協賛品を袋詰めするのだが、風が強くて物がなかなか入れられない。
設置したのぼり旗や看板も飛ばされる。
飛ばないようにしっかり固定すればポールが折れる。
飲食後の容器を捨てるゴミ箱は運営が段ボール箱を用意していたが、おもりなどはない。
この風では、段ボールのゴミ箱などすぐに飛ばされてしまう。
なのに、ゴミ箱を設置するスタッフはそのまま置くだけ。
設置した時は大して風が吹いていなかったとういのもあるが、単純にイベント慣れしていないのだろう。
だから私は、全てのゴミ箱をヒモやテープで支柱などに固定した。
他にも、お土産の袋詰めの時、段ボールに入った協賛品を袋に入れていくと、徐々に協賛品の箱が空になるのだが、気のきくスタッフは段ボールが空いた側から潰して畳んでいく。
とはいえ、本当にそれでいいのか?
詰め合わせた袋は会場にある机には乗り切らないので、入れる箱がないと地面に置くことになる。
だから、箱は必要だと私は考える。
仮に置く場所が確保されていても、こういう風がある日は、飛ばされそうなものを箱に収納できるので、箱は重宝する。
なので私は、箱は使うから取っておいて欲しいと伝える。
結果的に、お土産の袋は机に乗り切らず、箱に入れることに。
そして、その箱も足りなくなる。
そのため、私は自分が持ってきたブルーシートを広げて、その上にお土産を置いた。
この最後のエイドステーションには10人くらいスタッフがいたが、ブルーシートを持ってきているのは私だけ。
ちなみに私はブルーシート以外にも、養生テープ、ガムテープ、マジック、ボールペン、白紙のコピー用紙、バインダー、ハサミ、ペンチ、ドライバー、ビニール紐、ロープ、タオル、ビニール袋45L、のぼり旗のポール、おやつ、防寒具、予備の手袋などを持参していた。
お土産の袋詰めでは、作業が進むにつれ、開封した包装剤などがゴミとして出る。
この風の中では、そのようなゴミは簡単に飛ばされてしまう。
そのため、私はゴミが出る前から45Lのビニール袋を作業台にテープで貼り付けて用意。
お客さんで賑わってくれば、飲食ブースの座席も汚れてくる。
だけど、このエイドステーションのスタッフに飲食ブース係はいない。
だから私は定期的に飲食ブースを周り、台布巾でテーブルを拭き、ゴミもこまめに回収した。
ちなみに、台布巾は運営側で用意していたが、水がなかったので、ポリ容器に入った水を用意。
それで台布巾をすすぎつつ、参加者やスタッフが手を洗えるようにもした。
飲食ブースを回れば、お客さんの荷物や割り箸が風で飛ばされるので、それを回収し、ついでに雑談もし、場を和ませる。
飲食ブースのお客さんに目配りしていたスタッフは殆どいない。
こーゆーイベントは持ち場にこもるだけが仕事じゃない。
参加者の所へ行き、コミニュケーションを取り、お客さんを楽しませたり、イベントに対するご意見をもらったりするのが有効だ。
それなのに、集められたスタッフは、真面目な人たちばかりなのか、ふらふら持ち場を離れ、お客さんと雑談してサボるような真似などしないのだ。
みんな目的が違うのだ。
私のように会社から手伝いに行ってこいと言われているだけなので、与えられた役割を果たすのが目的の人が多い。
もちろん、それは間違っていない。
でも、お金を出している市は、地域を活性化させ、来訪者に喜んでもらって、さらに再訪や口コミによる拡散を狙っている。
『あのイベント良かったらまた行きたい!みんなも行こうよ!イベント以外の日でも楽しめるんだって!』
このような言動を起こす参加者を増やすのが狙いではないか。
てゆーか、それに繋がらなきゃ、私たちが奮闘している意味がない。
なにより、自分たちが楽しめない。
お客さんが笑顔の方がやってて楽しいのだから、お客さんを笑顔にさせに行った方が良い。
そんな感じで、私はお客さんの席に足を運び、スタッフの皆さんの所にも足を運ぶ。
すると、飲食ブースの鍋スタッフが、あまりそうだから食べくれと私にスープをくれる。
待ってましたと、それに手をつける前に、私は会場の全てのスタッフにスープもらえるから食べに行けと伝達。
みんなブースから出てきて和やかな雰囲気になった。
鍋スタッフを担当する地元飲食店の女将さんの粋な計らいだ。
↓鍋
さて、前置きが長くなってしまったが、今日の本題だ。
このイベントで同じブースになった人がいる。
市役所の職員で40歳前後の女性。
中学生のお子さんがいて、同じブースの高校生ボランティアを我が子のように優しく面倒を見る優しいスタッフさんだ。
私ともたくさん話したので、今回のイベントで1番仲良くなった。
しかし、彼女は休日のボランティアだからか名刺を持ってなく、初めは自己紹介のみ。
だから、私は凄く親しくなったのに、名前が分からない。
機会があれば手土産でも持って市役所に挨拶に行きたいのに、名前が分からない。
窓口に居てくれればいいが、奥にいるなら名前で呼び出さないといけないのに、名前が分からない。
さぁ、どうしたものか。
こーゆーとき、皆さんならどうするだろうか?
おしまい。