週末21日、エンビプロ・ホールディングス(5698)が、6月末の決算を前に突然特別損失の計上と減配を発表しました。

 

   特別損失は、東京国税局の税務調査を受け、消費税に関する更正処分を受けることと、工場火災の損失ということです。

 

   更正処分は、過少申告加算税、延滞税合計857百万円で、同社は不服申し立てを行い争うようです。

 

   国税から修正申告をしなさいと言われたが同社が従わないので、国税が更正処分を行う訳です。同社は国税との見解の相違と言っていますが、おそらく同社の税法の不知によるもので負けると予想します。

 

   株価が2千円以上していた2022年4月に2分割を行い、その6月には25円の配当をしましたが、翌年には突然11円の減配した前科?があります。

 

   今回も14円から11円の大幅減配で3円となりますが、これだけ押し詰まってからの減配発表には悪意を感じます。株主優待目的で保有の株主もいて売るに売れません。(当方は株を保有していません)

 

   業績が思わしくないので、更正処分を奇貨として減配をしたと疑います。なぜなら同社には134億円の利益剰余金、約35億円の投資有価証券があるからです。

 

   21日の株価は524円、今日の前引けの株価は483円(41円安)となっています。