自宅から数百メートルのグラウンドで、猛練習を重ねて技を磨く報徳学園野球部。

 

   今大会出場のチームは、これまでにない一段とスマートで垢抜けした過去最高のチームだと言い切れる。

 

   全ての選手が打席に立つ姿に落ち着きがあり、まったく物怖じしていない。結果は別にして、追い込まれても慌てる様子がなく伸び伸びプレーしている。

 

   ベスト4を掛けた大阪桐蔭との今日の決戦は、近年まれに見る好勝負だった。

 

   どことは言わないが、無様なプレーやドタバタでたまたま勝ち残ったチームとは比べものにならない試合だったが、僅差で報徳学園に軍配が上がった。

 

   とりわけ完投した報徳学園の今朝丸投手の投球は惚れ惚れする投球で、強打の大阪桐蔭を真っ向勝負でねじ伏せた。

 

   コントロールが抜群でカウントを追い込み、フォークボールを投げるのでは?と打者に思わせながら直球で押し続ける意地の投球が勝利を呼び込んだ。

 

   もちろん好守で盛り立てた守備陣の活躍も見逃せないが、やはり野球は投手力が良ければ試合は引き立つし盛り上がる。