夫とは7年間レスだったため、何度か話し合いを持ちかけましたが、話し合いにすら応じてもらうことができませんでした。
50歳になって、私は一生この先このままセックスはできないんだと諦めていました
けれども昨年出逢った友だちが、
「人間なんだから、食べなかったらお腹が空く。それと同じで、セックスをしなかったら元気がなくなっちゃう。
【おにぎり】に例えたら、
旦那さんは話し合ってもおにぎりをくれない。0個。でもマコちゃんはおにぎりを何個もまだ食べたい。だったら他のところにおにぎりをもらいに行ったらいいよ。」
「女として扱ってくれなかったのは旦那さんでしょ?じゃあいいやん?それはずるいやん?マコちゃんお腹空くやん?」
と話して聞かせてくれました
彼女は、旦那さんとは「夜は解散〜」ということになっていて、お互いに他に交際相手がいることを許し合っている関係なのだそう
私は夫婦でそのような関係性を持つことができるんだということ知り、「性の解放」という視点をもらえました
彼女のお陰で「不倫」への罪悪感が薄くなり、私にはその「性の解放」が必要なんだということを夫に話す決意をしました
「私はこの先、一生セックスができないなら、死んだように生きろと言われているようなもの。そんな風に人生を終わりたくない。あなたが【おにぎり】をくれないなら、離婚されても構わないから他にもらいに行きたい」と伝えました
夫は動揺して「なんの話?家事はどうするの?犬の世話は?お金はかかるの?」など、混乱した返事をしてきました
けれども私が「私は私らしく生きたい、自分の人生、自分で決めて生きていきたい」と伝えたところ、
夫はしばらくして「だったら試してみたらいいよ。もっと早くそう言ってあげられたらよかったね」と優しく伝えてくれました
私は申し訳ないやら、夫が受け入れてくれたことにほっとして有り難いやら、色んな感情が湧いてきて、それまでの色んなこと全てが癒されたように泣きじゃくりました
そのあと、不思議と夫と一緒にいるリビングがとても心地のいい空間に感じられました
夫が「ご飯でも食べに行く?」と明るく気が晴れたように誘ってくれ、ふたりでお肉を食べに行き、和やかに過ごせました
私はこんな人が旦那さんで本当によかった、有難いなぁと思いました
そのときから私は恋人と付き合い始め10ヶ月経ちますが、夫婦の仲はどんどん良くなり、優しい言葉を掛け合うようになり、気遣い合い、よく一緒に昼飲みに出掛けたり、ドライブに行ったりするようになりました
お互いのわだかまりが溶けていったからなのかなと思います
昔、子どもたちが幼い頃、子育てが辛く不機嫌になっていた私から逃げ出すように浮気した夫のことも、愛されていないと思っていた私自身のことも許すことができました
私とセックスしない夫を責め続けた生活がやっとやっと終わりました
先程の【おにぎり】の話をしてくれた友だちに出逢っていなかったら、今のような夫婦の関係もなかったと思うと、彼女という人に出逢ったことが私の人生の宝物です
「性の解放の話は女の人からしかできない、男の人からだと、ただの浮気と取られて奥さんにこっ酷く責められる」
「マコちゃんが体験したことを、同じように苦しんでる人に話していってあげて。ひとりずつでもいいから。今はまだ時代が追いついていないから、旦那さんに話せない人にも、今はまだそれでいいよって少しでも罪悪感を取り除いていってあげて。そして一緒にそんな時代が来るといいねって寄り添ってあげて」
と言ってくれました
この話がひとりでも多く必要な人に届きますように