ある記者のヘロヘロ日記

ある記者のヘロヘロ日記

僕はある地方新聞で生活情報誌の記者をしている。締め切りに追いまくられて忙しくてヘロヘロになりながら、ワクワクしていた頃の初心を忘れないよう、また自分を見失わないために、取材や営業の合間に感じた驚きや感動、ぼやき、空想などなんでも書き留めていこうと思うのだ。

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人によって「待てる時間」の長さは違うと思う。
記者をしているとたまに取材相手に待たされることがある。
これが私はめっちゃ苦手だ。
ちゃんとアポをとってあるにもかかわらず、平気で遅れてくる相手がいる。
10分くらいならなんとか待てる。15分過ぎると心の平静さが
失われ、20分たつとそろそろ悪態をつきたくなり、30分過ぎたら
「時間を守らない奴はビジネスマン失格だ!」と相手に伝言を
残して去りたくなってしまう。
もっと気を長く持たねばと思うのだが、どうもいけない。
江戸っこの血でも混じっているのだろうか。
(ちなみに私は東北生まれだ)

行列に並ぶことを考えただけで動悸が激しくなる。
万博やディズニーランドに嬉々として並ぶ奴の気がしれない。
ある石材店の社長を取材した。そこはなるべく安い墓石を
提供するのをポリシーとしている。
その社長が怒って言った。
「ある占い師が墓石屋と組んで、墓の相が悪いから不幸になると
客を脅かして、墓石屋を紹介し、立て替えを繰り返させ、
なんと4千万円も遣わせた。
そのお客は最後にうちにきて落ち着いたけれど
ほんとにとんでもない話だ。」と。
たしかにご先祖様を大事にしないといけないといえば
大抵の人は無理して財布をはたくかもしれないなあ。

インチキ占い師の頭に天から墓石が落ちてきますように。
博物館というものがどうも気に入らなかった。
古ぼけたものばっかり展示して面白くも何ともない。
そのくせでかい建物で、訪れる人も少なく、税金の無駄遣いの
最たるもの・・・そう思っていた。
そこで博物館の学芸員にそのへんを質問してみた。
案の定しどろもどろでアイデアも自説もない。ただのこっぱ役人だ。
こんなじゃ記事になりやしない。
仕方ないから取材しながら自分で考えてみた。
歴史を好きな人というのはロマンがあり、想像力がある人だ。
昔の人の暮らしや息吹を想像できなくてはいけない。
北海道でも横浜でも、ある土地を訪れたとき、その土地を
理解する一番手っ取り早い方法は、その土地の博物館に行ってみることだ。
過去と歴史を知ることが、その土地の現在の姿をさらによく理解する助けと
なるのだ。
人もそうだろうな。その人を本当に理解したければその人の
過去の歴史を知らなくてはいけない。
ある書店の店長さんを取材した。
この店では児童書に力を入れている。
少子化の影響で各書店とも児童書売り場は縮小傾向に
あるらしい。テレビゲーム全盛の世の中だけれども
賢い親は子供に少しでも良書を読ませるようにしている。
ロングセラーの「グリとグラ」とか「ちびくろサンボ」など
世代を越えて読み継がれていく本もある。
絵本ではないけれど最近は「ゲゲゲの鬼太郎」なんてのも
古典になっているのかな?
活字中毒者の私としてはぜひ子ども達にたくさんよい絵本を
読ませたいものだ。
そして私のような立派な活字中毒者になるのだぞ!
みんなでくだらないテレビ番組とテレビゲームを追放するのだぁ。
三男坊が今度高校生になるので、速攻で携帯電話を買いに行くと
意気込んでいる。うちでは中学までは携帯電話禁止なのだ。
しかし子ども達を見ていると、携帯電話のおかげで
手紙文化は地に落ちたなと思わざるを得ない。
一枚のラブレターを書くときめきや、一生懸命上手に書こうと
思いをこめる楽しさや、そんなものが今は微塵もない。
ああ、時代は移りにけり。
ゲーム機も小型化してどこでも子ども達が夢中になっている。
電卓も電子辞書もテレビもみんな小型化して携帯出来るようになった。
ほんとうにドラエモンもびっくりの世界になりそう。
そのうち携帯お墓とか携帯お風呂とか出現するのではあるまいか。
いつでもどこでも墓参りが出来る!なんちゃって。
携帯お嫁さんとか携帯赤ちゃんとか現れた日にゃ、
いやはやどうにもこうにもホラーと紙一重になりそう。
雨がしとしと降り、春風吹いて花粉が舞い上がり
マスク姿の人があちこちで見かけるようになってきた。
これだけ花粉症の人が増えてきたら、いっそのこと
マスク姿のファッションショーなんか開催したら話題になるのに。
マスクからのぞく愛らしいおメメがチャームポイント!なんてね。
うーむ、これは使える。
新聞紙上でで「ミス・マスク」コンテストでもやってみようかな。
やりたいけど編集長に却下されそうだな。
日本人のマスクはまだまだ白が多い。
遊び心がないからつまんない。
少しでも花粉症の辛さを忘れるためにももっとマスクをカラフルにして
絵柄もつけたらいいのに。トラマークとか、唐草模様、キスマークなど
楽しいのに。
先日書いた魔法について重大な欠陥があるとメルトモが教えてくれた。
まず空から次々にピンポン球がふってくると、卓球の愛ちゃんが
パブロフの犬みたいに条件反射で打ち返してしまい、二日もすると
疲労で死んでしまう。
次にゴルフの藍ちゃんも町中でクラブを振り回すので
死傷者が続出するというのだ。
うーむ、なかなかうがった意見ではある。
朝起きたらいきなりくしゃみの三連発。おまけに鼻水がぽたり。
ついにきたか。
僕に魔法が使えるのなら「大きくする呪文」を唱えて
花粉をみんなピンポン玉大にしてやるのに。
そうしたら大きすぎて目にも鼻にも入るまい。(笑)
パソコン塾の社長を取材したら
もうすぐ支店をひとつ閉鎖するんだとしぶい顔。
今、全国的にパソコン塾は倒産の危機にあるらしい。
一時は猫も杓子もパソコンを習おう、パソコン知らねば
生きる資格がないみたいなブームだったけれど
一時のIT無料講習には全国で500万人が参加したらしい。
そして・・・やっぱり難しくてわからないから、もうパソコンには
近づかないで生きていこうみたいな人がどっと増えたらしい。
政府のやる講習ってたいていこんなもん。
税金ばっかり使いやがってとぼやきたくなるね。
彼岸をひかえて、石材店の社長に墓石について取材した。
僕には石の良し悪しなどちんぷんかんぷんだが
最近とにかく安い石が売られる傾向にあるという。
しかし安い石というのは柔らかく、湿気も含みやすく
10年くらいたつと変色するのだそうだ。
墓石なんて半永久的なものとばかり思っていた僕にはショックだった。
お客にも二通りあり、なるべく安い石を買って悪くなったら
また買い換えればいいという考えの人と、子孫代々までもつ
高くても良質な石を買いたいという人といるのだそうだ。
しかし考えてみれば「墓石」という商品もあんまり技術化が進んでいない
なあ。プラスチック製の軽い墓石とか、発光ダイオードの
イルミネーションつきの墓石とかもっといろいろ出てもよさそうだが。