花: その1 | 真青を求めて

真青を求めて

 35歳学生...。島国の秘密、探しています。

《29日》


先週、ロンドンで、世界的に有名なチェルシー・フラワーショーが開催された。クラッカー

王室関係者も参加するこの由緒あるショーは、BBCもバックアップして、連日、特別番組が組まれていた。

Official: RHS Chelsea Flower ShowMay,23-27,2006) → http://www.rhs.org.uk/chelsea/2006/index.asp

BBC: RHS Chelsea Flower Show → http://www.bbc.co.uk/gardening/flower_shows/chelsea_2006/
日本人受賞者Iさんのブログ → http://myhome.daizukan.com/other/KAZ/bloq/blog.cgi


毎晩帰ると、ブライアン&リアン(ホストファミリー)とTV鑑賞(20:00~21:00)をする日々が続いた。


番組はいろんな部門に出品された庭を批評・鑑賞するというもの。ブーケ1

一見退屈そうな内容に思えるが、工夫を凝らした空間表現、数え切れない種類の花や色を眺めていると、不思議とこれが飽きない。また、自然と会話もはずむし、表情&感情が和らぐ。ニコニコ


こんな1週間だったからか、大学の行き帰りの道も、花に目をやる時間が増えた。

いつもに増して、花の美しさに惹かれるようになっていた。

そして、昨日、以下のような記事を見つけた。

           ↓ ↓ ↓

『総合地球環境学研究所、国立民族学博物館など五つの研究機関で構成する「人間文化研究機構」の公開講演シンポジウム「人はなぜ花を愛でるのか?」が27日、左京区の国立京都国際会館で開かれた。…… 云々 ……。』

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060528-00000231-mailo-l26

この話は、1971年に出版された、アメリカの人類学者、ソレッキ氏の著書Shanidar, The First Flower People(シャニダール洞窟の謎:日本語版)』に遡る。 ※ (ラルフ・ソレッキ著、香原志勢・松井倫子共訳:蒼樹書房:1977年)


[本の要約] シャニダール洞窟(イラク)で、5~6万年前と推定されるネアンデルタール人の「墓」が発見された。人骨の周りの土の中から大量の花粉(約8種類)が検出された。洞窟の中で花が咲く可能性は低いし、花の不自然な出方を考えると、これは“亡くなった人の死を悼んで、残された人々が、死者に花を捧げたものではないか!?”、と推定される。ブーケ2


そして、こんな心和らぐお話を、日本でわかりやすく展開した人がいる。

その人とは、小生が尊敬するArchaeologistの一人、佐原真先生だ。

残念ながら、先生は4年前、70歳という若さで亡くなられたしょぼん。元々、緻密な研究をされる方として有名であったが、晩年は、過去と現在を結びつける研究や普及活動に専念した。戦争や食糧難、環境破壊汚染人口の問題等、現代社会が抱える深刻な問題を過去から考え、深く、そして正しく捉えるよう促した。


そんな先生のにまつわるお話を、次に簡単にご紹介しよう。


その2に続く………。