供養

先日、夜中六甲山をドライブしていた時の話です。


夜景を見終わり山道を車で走っていました。


１人でね。


でもその日は運転中ずっと違和感があったんです。


なんだろうと思い、ふとﾊﾞｯｸﾐﾗｰを見てみたら…





ﾊﾞｯｸﾐﾗｰが自分のﾍﾞｽﾎﾟｼﾞじゃなかったんです。


家からここまで運転していてずっと気付かなかった事に恐くなりました。


すると、とあるトンネルに差し掛かりました。


薄気味悪い道だなぁと通っていたら、ﾍﾞｽﾎﾟｼﾞに直したﾊﾞｯｸﾐﾗｰに白い影が映りました。


うわっっ！！！
出たぁ～～！！！


と思い恐る恐る後ろに振り返ったら…





イカでした。


何で山にイカがおんねんって思い、恐なった僕はｱｸｾﾙを強く踏みﾊﾝﾄﾞﾙを握り直しました。


すると、そのﾊﾝﾄﾞﾙがﾇﾙﾇﾙしていました。


うわぁ～！！！
血だぁ～！！！


と思い、ﾊﾝﾄﾞﾙを見てみると…





ﾊﾝﾄﾞﾙがｲｶﾘﾝｸﾞに変わっていました。


その油のﾇﾙﾇﾙさにﾊﾝﾄﾞﾙが上手くさばけなくなった僕は、手を洗おうと山にあった公衆便所に駆け込みました。


すると一番奥の大便から


「イカ～」


という声が聞こえてきました。


恐怖の絶頂に達した僕は急いで蛇口をひねると…


黒くて細長い物がﾊﾞｻﾊﾞｻっと出て来ました。


うわぁ！！！
女の髪の毛だ～！！！





イカ墨パスタでした。


…。


何でさっきからイカばっかやねん…


はっ！


そういえば、僕は小さい頃ペットでイカを飼っていました。


その日はちょうどそのペットのイカの命日だったんです。


思い出すとトンネルで見たイカの剣先にほくろがあったんです。


あいつでした…


あいつが死んで僕は何も供養してなかったんですよね…


寂しかったんです、きっと…


という訳で今からイカの納骨に行ってきます。





いや、イカに骨ないねん！！！


どうもありがとうございました！！！





(NSCの時、一度だけﾈﾀ見せした漫才をﾒｲﾝに面白池田先輩と共に更新させて頂きました。)