沖縄2日目の昼食に食べたのがコチラ。グリーントマトのフライ。
腹具合もですが、"アメリカのフライ物"という割と未知の食べ物だったので、ボリュームとか警戒してメイン料理は頼まなかった自分。
ご覧の通りトマト4切れを揚げただけなので、物量的に危険は無かった。
さて今回の旅のメインディッシュでもあるグリーントマトのフライ。
なぜ揚げトマトが目的だったかと言うと……まぁ珍しいから(/ ノε`#))ウフフ♪
当然珍しいだけでブログネタに挙げるほどアレではない自分なので、事前に調べておきまして。
けっこう面白い背景のある料理でしたが、それはさておき味見味見…
………酸っぱくないガーキン(きゅうり)ピクルスを揚げているような…サッパリした食べやすさ(/ ノε`))
取り立てて美味しい要素も無いけど、後述の背景を知っていれば「フ~ン」と頷ける、不愛想だけどいかにもアメリカンな造り(スライスした未成熟トマトをコーングリッツの衣で揚げたもの)
付いてきた調味料はケチャップ。
テーブル食卓塩と合わせても、他の料理と違いスパイスの玄妙な味わいとかも無く。
質実な揚げ物料理だなぁフ~ン(/ ノε`))という印象。
ネット検索で一番引っかかるのがアメリカ映画「フライドグリーントマト」
作中に登場するカフェの"アメリカ南部料理"として出てくる料理だとか。
映画の料理として取り上げるページが多いのですが、どうも気になって調べてみると、やはりよいうか色々違うっぽい。
いや映画由来の料理として有名になるのは間違ってないんだけど、そもそも南部料理に伝統的な青トマト揚げは無い。
英語サイトで見つけましたが、アメリカの料理研究家が1900年から1919年の新聞でこの料理のレシピを探したところ、南部以外の地域で11件見つけたとか。
その後、年代を下って調査すればするほどレシピは見かけなくなり、いよいよ南部では食べていなかった料理という可能性が大きい。
作品のモデルになった実在のカフェも、フライドグリーントマトをメニューに載せていた事は無く、逆に映画公開後に続々訪れるようになった観客のリクエストで作るようになったとか。
南部以外の11件の事案からみて、ユダヤ移民の料理というのが正解らしく。
映画用に"南部料理"として宣伝され、それが広まって現在に至る…というのが本当のところでしょう。
現在でこそトマト栽培業での感謝の料理、という位置づけだそうですが、もともとは未成熟なトマトを美味しく食べる移民生活の知恵の一種なのではなかったでしょうか。
続いてはオクラのフライ。
オクラ自体は沖縄でもよく栽培され、食べられている。道の駅でも紫の種類を見かけたし。
一泊目朝食のビュッフェ。
サラダのトッピングに緑のオクラが山盛りで置いてました。
本品もトマトと同じくコーングリッツ衣の素朴路線。
ケチャップで頂きましたが、味わいは特筆すべき部分なし。
ネットで調べても南部料理と牧歌的な紹介しか日本語サイトには無いので、やはり英語サイトで翻訳しながら探る…
オクラの起源はアフリカ北東部。
奴隷貿易でアフリカ系黒人と一緒に海を渡ってきた。
この時に、アメリカで作物を栽培できるよう、奴隷たちは髪の毛の中に作物の種を植えこんでいたそうです。
アフリカと気候的に比較的近いためか、アメリカ南部でオクラは良く育ち、奴隷の乏しい食糧を補助してくれたそうな。
フライドチキンの起源が黒人奴隷だったように、オクラもフライにして食べていたんですね。
調味料や技術が発達した現代でも、ローズガーデンがなぜかこの2品を素朴な味わいに留めているのか。もしかしたら本来の調理スタイルを再現したかったのかもしれません。
ドリンクに別途イタリアソーダを注文。
青リンゴ味でシロップはモナン。
シロップを炭酸で割るスタイルはソーダファウンテンっぽくてアメリカンですな(/ ノε`))ウフフ♪