昨夜の帰り道に100円ショップに立ち寄らせて頂きました。





乾電池とトイレットペーパーとお茶と牛乳プリンを購入させていただきました。





乾電池とかトイレットペーパーといった商品は、なくなってしまってもついつい買い忘れてしまうものであります。





しかし、昨夜の私の頭は冴えに冴えまくっていたのであります。





見事、両者共に購入することに成功したのであります。





達成感と充実感に浸りながら、私はお茶を飲み、牛乳プリンを食べ、就寝致しました。





起床後、さっそくテレビのリモコンに乾電池を入れようと、私は昨夜購入することに成功したあいつらが入っているであろうビニール袋を覗き込みました。





しかし、ビニール袋には牛乳プリンの空しか入っていないのであります。





ああ、このビニール袋じゃなくて違うビニール袋だったか。





部屋中探しましたが、違うビニール袋なんてひとつもありませんでした。





玄関やキッチン周りも捜索しましたが、そんな袋はありませんでした。





私はひどく混乱しました。





「泥棒だ、空き巣が入ったに違いない。」





私は恐怖感を覚えました。





全身がガタガタと震え、すぐに110番通報しようと考えました。





しかし、牛乳プリン食って気持ちよさそうに寝ている31歳のおっさんの部屋に夜中にこっそり侵入し、トイレットペーパーと乾電池だけを盗んでいく泥棒なんて存在するわけありません。





もしいたら、もうひとつ牛乳プリン買って差し上げたいくらいです。





空き巣の線はないと判断した私は、昨夜の100円ショップでの出来事を思い出すのに全神経を集中させました。





雑念を全て取り払い、気を一点に集中させ、無の境地にたどり着き、人間とはなにかを悟る勢いでであります。





店員の若い兄ちゃんが爽やかだったこと、商品4点で420円支払ったことをはっきりと思い出しました。





なぜか急に耳かきがほしくなり、でも持ってるから我慢して買うのをやめた事もはっきりと思い出しました。





そして思い出しました、店員の若い兄ちゃんが乾電池とトイレットペーパーを違う袋に入れていたことを。





なんと、私は本来の主役達をレジに置き去りにし、脇役の牛乳プリン達だけ見事持ち帰っていたのであります。





「ああ、私はなんていうことをしてしまったんだ。確かに、支払いの時牛乳プリンのことばかり考えていたし、まさか袋が二つになっていると思わなかった。っていうか、なにあの若いレジの兄ちゃん、ちゃんと袋を二つに分けてやがるんだよ、こっちの気持ちちゃんと考えて機転利かしてんじゃねえよ、爽やかな顔しやがってあのくそやろう。」





完全に八つ当たりであります。





本当に最近私はこれを連発します。





先日もコンビニでお金だけ払い、手ぶらで帰宅しました。





完全な寄付活動であります。





たちの悪いことに気づくのがずっと後だったりしますし、本当に悔しいです。





マックのお持ち帰りで、セットとナゲット頼んだのにナゲットが入ってなかった時と同じくらい悔しいです。





いや、マックの方が悔しいです。





とにかく私は想像以上の精神的ダメージを受けました。





しかし、私にも救いがひとつだけありました。





牛乳プリンの存在であります。





あの、まろやかで甘い牛乳プリンさんの存在がなければ、今頃私はどうなっていたことやら。





牛乳プリンさん、ありがとうございます。





今夜も敬意を表し、食べさせて頂こうかと計画しております。