我々鬼ヶ島の単独ライブ「ファンタジーゾーン」が、今週末に迫ってまいりました。
3月から約2か月間、野田と二人でネタ作りのため、ほぼ毎日ファミレスに通いつめていたのですが、
最近では和田も合流し、毎日事務所の稽古場でネタあわせしております。
なんだか、まだ最近のことなのに、今となっては、あのファミレス通い時代がとても懐かしく感じます。
店員さんのシフトを覚えてしまうくらい、本当に毎晩通わせて頂きました。
優しそうな眼鏡の店員のおばちゃんとはほぼ毎日、顔を合わせていました。
おばちゃんとは注文の時以外、特に個人的な会話を交わしたことはなかったのですが、なにかこう、親近感というか、お互い信頼関係みたいなものは築きつつあったように思いますね。
ネタ作りがうまくいかない時も、おばちゃんの笑顔に癒された時もあったっけ。
当時はファミレスに行くのがすごく嫌だったけど、今は不思議なことに、懐かしいというか、少しファミレスにまた行きたくなってきているんです。
いや、おばちゃんに会いたくなってきているんです。
ファミレスに行っておばちゃんに、
「おばちゃん、あんまり無理して頑張りすぎるんじゃねえぞ。おばちゃんだって、もうそんなに若くねえんだから。体だけは壊さないでくれよな!」
と、言いたくなっているんです。
でも、今はファミレスには行けません。ファミレスでは稽古はできませんから。
「ごめんな、おばちゃん。最近、会いに行けてねえな。今は、俺、どうしてもやらなきゃいけねえことがあるんだ。でも、おばちゃん、俺、そのやらなきゃいけねえことが終ったら、必ずまたおばちゃんに会いに行くから!」
単独ライブが成功した際には、赤いバラの花束を持って、あのファミレスに行こうと思っています。