最近、まだ購入すらしていない宝くじに対して、当たった際の具体的な妄想を展開させ、必要以上に楽しむということにひどく依存してしまっていた私ではありましたが、





とうとう先日トトビックを購入させて頂きました!





この一歩は私にとって非常に意味のある、大きな一歩です。





夢に向かって、勇気をふりしぼり、現実的な一歩を踏み出したのです。





昼過ぎに起床し、眼鏡を装着し、寝グセのついた頭で、汚いスエットのまま、近所の酒屋さんみたいな小さいお店でおばちゃんから、トトビック一口(300円)だけを購入するという偉業を見事達成したのであります!





購入してから結果が出るまでの数日間、私の妄想依存は、より拍車がかかり、最終的には株みたいなもので成功し、ビルを所有するまでに至りました。





大川原ビルディングであります。





そして、とうとう結果を知る日がやってまいりました。





昼過ぎに起床し、眼鏡を装着し、寝グセのついた頭で、汚いスエットのまま、近所の酒屋さんみたいな小さいお店のレジのおばちゃんに、私は緊張し、震える手でくじを渡しました。





「よろしくお願いいたします。」





店内はピリっとした空気が流れていたように思われます。





「はい、ちょっと待ってね~」おばちゃんは私のくじを、機械のようなものに入れ、すぐにこう言いました。





「はい、残念、はずれだよ~」





ものの数秒の出来事でした。





本当におばちゃんは軽い感じでおっしゃっていました。





駄菓子屋のくじか、と思いました。





私はあまりのショックにレジの前で立ち尽くし、ただただ呆然とレジのおばちゃんを見つめることしかできませんでした。





帰宅してからも、私は脱力し、生きる勇気を失いかけていました。





壁にもたれかかり、大川原ビルディングのことを思い出しては、過去の自分を責め続けました。





しかし、ふとした疑念が私の頭の中に浮かび上がってきたのです。





「もしかして、あのおばちゃん、本当は当たりだったのに、こっそり自分の懐に入れるために、はずれという虚偽の報告を私にしたのではないだろうか」





私の疑念はすぐにおばちゃんへの憎悪に変わりました。





「なんて汚い女なんだ、優しそうな顔しやがって、人を騙すなんて最低な女だ」





私は寝グセのついた頭で、汚いスエットのまま、その店に乗り込もうと考えました。





しかし、そこで私は我に帰りました。





おばちゃんがそんな事をするはずがないのであります。





おばちゃんはきっと、当たったら「おめでとう」と僕を抱きしめてくれるはずなんです。





自分の心が悪魔にのっとられていたのだと気がつきました。





恐ろしい、私は悪魔の子。





悪魔の子、ダミアン。





お金は人を悪魔に変える恐れもあるんだなと感じました。





私はそんな自分を恥じ、後悔しました。





次は自分で結果をチェックしようと心に強く決意いたしました。