って事で


新しいシリーズを始めたいと思います


その名も


『アンナとパンチ』



まぁ簡単に説明すると


昔から人より


『パンチの効いた方』


に会う確率


そして


仲良くなる確率が高いので


その方々をただ紹介していこう


というシリーズです




さぁ記念すべき


一人目のパンチ人は


小学2年生の時に出会ったおじさんです









和田が小学2年生の頃


何かあるとすぐ


「そんな事言うなら切腹してやる」


と言って


周りの人達を心配させる


『切腹おじさん』という

近所の名物おじさんがいました





ある日


和田少年が仲良しの天ちゃんと


近所をブラブラしていると


背後から


「坊主達


暇してるのか?


アメやるから家でも来るか?」


と声をかけられたので


振り返ってみると切腹おじさんが



当時


誰に対しても何の警戒心も持っていなかった


和田少年は



『アメをくれるなら


どこへでも』


と嫌がる天ちゃんを連れ

切腹おじさんの家へ




三人で家に向かい


切腹おじさんが家の玄関を開けると


そこには異様な光景が



六畳一間の和室には


家具や荷物が一切無く


部屋の真ん中に


飲みかけの一升瓶があり



その横には


日本刀が畳に突き刺さっていました



しかもよく見ると


部屋中に日本刀の切り傷が



しかし


当時何の恐怖心も持ち合わせていなかった


和田少年は


部屋の中へ




中に入った瞬間


「坊主


戦時中の話をしてやろうか?」


と言われ


そこから二時間


戦時中の話をきくはめに


(内一時間はサツマイモがごちそうだった話)



話が一段落つき


外を見るともう夕方になっていたので


親が怒ってると思い


いちお


「おじさん


電話も無いの?」


と聞いてみると


「そんなもん無いし


いらねえんだよ」


と言われたので


「え~


電話は絶対必要だよ」


と食い下がると


「あんなもん金がかかるだけで


全く必要じゃない


大体戦時中は電話なんて。。。」



そこからまた永遠と戦時中の話に


サツマイモの話が出た時点で


「おじさんもう帰るわ~」


とその日は切腹邸をあとに




それから


一週間が立ち


たまたま切腹邸の前を通ると


切腹邸の前には


人だかりが


そして人だかりの真ん中には


救急車が



知り合いのおばさんがいたので


「どうしたの~?」


とタメ口で聞いてみると


「ここに住んでるおじさんが


刀でお腹を切ったらしいわよ」


と教えてくれました



すでに救急車に乗せられていた


おじさんの姿は見えず


おじさんを乗せた救急車は


人混みを掻き分け走りさってしまいました



ほんの少しだけ救急車を追いかけた後


人だかりの無くなった切腹邸を見ると


玄関が少し空いていました




当時


好奇心で出来ていた


和田少年は


すかさず中へ




すると


部屋の真ん中あたりに


そこそこの量の血が





そこで


好奇心が爆発し


部屋に上がり血のそばに 行ってみると


何とおじさんが書いたであろう


血で書いたダイイングメッセージが






その切腹おじさんが血で書いた


ダイイングメッセージは









『119』







「だから電話必要って言ったじゃん!!」



和田が生まれて初めて突っ込んだ瞬間でした



*ちなみに切腹おじさんは


皮膚の表面を切っただけで


その日のうちに帰宅しました



いや~


昔はこんな名物おじさん が


いっぱいいましたよね~