多分4年くらい前の今頃 | さいですか。

さいですか。

ゲスくて畜生な内容ばかりです。よろしくおっぱっぴー。
※一部記事タイトルに好きな曲の歌詞の一節を使用しています。

 わたくしは部外者だから詳しい日時は知らなくて、3月ってことだけしか知らないんだわ。
 長ったらしい前置きは好きじゃないから単刀直入に言うと、厚木に住んでた頃のアパートの大家さんが亡くなったんだ。

  初めて住むアパートで、大家さんがアパートに隣接していたんですわ。70歳越えてたおじいさん。大きくて立派な日本家屋に一人暮らしだったんだけどわたくしが入居した頃にはもうそういう施設にいた。わたくしには母方にも父方にも祖父がいないんですわ。だから初めて会った大家さん、Mさんがどれくらいの歳で歳の割に見た目的な健康状態もよく分からなかったんですわ。

  Mさんと初めて会ったときのことも省いて、両親と会わせた時も省く。ただMさんはアパートの入居者とそこそこ接する機会は多かったみたいですわ。今東京に住んでるけど全く大家さんとは関わりませんな。大家さんはアパートの隣に家あるけど。


  Mさんは徳川家康に心酔…は言い過ぎかも知れないんですけど、徳川家康の話をよくしていましたわ。だから徳川家康所縁の寺が地元にあったものだから何かお守りかお札か何かを渡したんですわ。そのお礼が実家に届いたんですわ。


  ある日わたくしのアパートのインターネット回線が止まったんですわ。アパートのはインターネット無料の謳い文句で入ったんですわ。まぁ外観のオシャレさとかもあったんすけど。だから電話会社に電話したんす。
 そしたら契約者が亡くなってたから回線切られてるって来たんですわ。

 5月でしたわ。でも亡くなったのは3月。いつ頃だかは分からないんすわ。

  なんか分からんけど優しそうな人でしたわ。痩せてたし細かったけど、そこまで悪いとは思わなかったんすわ。ってか病気だったのかも分からないんすわ。なんか分からんけど亡くなったんすわ。4回くらいしか会ったことないんすけど、なんだかなって感じですわ。まだ実感ないっす。その厚木を離れて3年半。

 わたくしは近しい人として伯父と同級生を亡くしているんすけど、血の繋がりも長年一緒にいたわけでもないじいさんの死が、多分そこそこ大きくなったからだと思うけど妙に生々しかったな。他人だし葬儀にも出なかったし関係ない人から過去のこととして聞いたからかも知れないな。


  死んだ人のこと思い出すの、正直意味ないと思ってるけどたまに思い出す。思い出すし、意味ないことなら他にもっといっぱいやってるけど、人間は2度だか3度死ぬなら、わたくしとそこそこ関わった人たちの2度か3度めの死はわたくしの生を以ってまだ訪れさせたくなさみがある。

  別に悲しくはないけど、そういうことがあったなって思って。まだMさんと会ったときのこと思い出せる。いつかこの記憶も不要なものとして脳から断捨離される前に、大海過ぎて小宇宙と化してるネットの片隅に記させてくれ。そしてここで多分4年くらいケリつかんかったけど、Mさんばいばい。