【感想?】薔薇と青と水【多め?】 | さいですか。

さいですか。

ゲスくて畜生な内容ばかりです。よろしくおっぱっぴー。
※一部記事タイトルに好きな曲の歌詞の一節を使用しています。

 
 感想文メインにしようと思っていたので、カテゴリは感想とかの方にしました。

 容赦なくネタバレとか入れます。詳しくはないですけど。


 え~っと、あれです。

 【人間・失格~たとえば僕が死んだら~】


 確かこれ知ったのは夏目漱石「こころ」のレビューみたいな、感想サイトを探していた時だったかな?「人間・失格みたいな話だった」みたいな一文を見たような気がして、それから知りまして、ウィキペディアで調べたら、まさかの某近畿のブレイクのきっかけになったドラマとかいうから・・・。でもしばらくは、陰鬱になりそうだな、って思って観ないでおこうと思っていたんですよ。観ないでおこうと思っていたんですけど、わたくしの創作の糧になるんじゃないかな、って思い始めまして。そこそこ評価も高かったですし、メインでないにしろ創作の中に「いじめ」を扱っているので。
 1994年でしょ、わたくしの生まれた年なんですけれど、放送していたのはわたくしの誕生日の前なんですな。つまり母さんの腹の中にそこそこの大きさで眠ってたってワケですわ、これが放送されたとき。


 んでまぁ感想からいきますわ。いちいち腐向けとか要らないと思うんですけど、入れておきます。でも腐向けという表現は致しません。わたくしのCP論とかもあるのですけれど、公式の流れですから、腐という表現で済ませたくないんです。

 ※同性愛的な表現がありまして、それで精神的な受とか攻とかそういう概念にこだわります


 
 結論から言うと留加誠です。 準主人公に誠っていうのがいるんですけど(ほぼ主人公ともいっていい)、正義感強いし、優しいし、しっかりしている、友達が多そうな子なんですよ。わたくしも同級生だったら、異性とはあまり友情を築けそうにないけど、学級委員とかで困ってたら助けたいって思うし頼りたいような、そういう絵に描いたような優等生なんですけど、まぁ転校早々いじめられるんですよ。んで留加っていうメンヘラ美少年もいるんですわ。不思議系ですな。頭にハエがいる!とか言い出すんですわ。文豪か何かかと思ってしまった。留加は愛情を知らない、っていう位置づけでして。担任の先生のことを、母親の反対の存在として依存して精神的な均衡保ってるらしいです。母ちゃんがびっちなんだって。びっちってほどじゃないけど、こう、なんていうか、嫌みたい。不倫関係にあるパトロンと寝たのが。だからドン臭くてあまり色気もなくて男っ気もない担任の森田先生を思っていることで、なんつーか、誤魔化してた?っていうのとも違うんだけど、びっち(?)母ちゃんとドン臭い担任の先生とで母ちゃんという名のシーソーを保つっていうか(そういう解釈???)

 んでまぁ誠はハメられ貶され逃げ場はなくされて、ヤマを越えて転校前の地元に戻って墓参りして、そのあといじめに屈しないような笑みを向けて学校行くんですけど、留加がある事件の犯人ってことに衝撃受けて、転落事故のような自ら飛び降りたかのような感じで病院送り、手術を受けたんですけど、結局死んでしまうんですなぁ。

 かなり端折ってるのでかなり印象操作っぽくはなってしまうんですわ。留加が悪いみたいな感じにはなってるんですわ。まぁ留加次第でこの話はなかったことにできたんですけどね、たらればですけど。

 誠は留加を多分奇妙な友情くらいには思っていたんじゃないでしょうか。でも留加は割りと身近ともいえる愛情の家族愛を知らないという立ち位置ですから、色々な感情の段階をすっとばして、誠に恋愛感情みたいなの向けちゃうみたいなんですわ。依存、かもしれないですけど。っていうのも、チュウしちゃうんですよ~~~気を失ってる誠に。そのあと病室で眠る誠の唇なぞって、自分の唇に触れるんですわ。


 でもま、ハメられるんですわ。もしかしたら分かっていたのかもしれないけど。もしかしたら留加は、誠がハメられてること、分かってたのかもしれない。そうしたら、あるいは。でもな・・・・
 んで話すっとばして、黒幕がいたんですわ。それは留加みたいに、身内の女に懐疑的というか、姉ちゃんがビッチ臭いのが嫌で、留加の担任森田にアタックしてるんですわ。これも留加と同じ理由なのかな。ノンケを装っているのか否かは知らないですけど。

 ところでわたくし、このドラマ誰が主人公かは明言してませんでしたな。誠の父ちゃんです。出番は多いけれどもわたくしが端折りました。大場っていうんで大場パピーと呼びます。

 大場パピーはとにかくわたくしからいうと、「父親のエゴのかたまり」なんですわ。わたくしの父ちゃんとは正反対といってもいい。「これが幸せ」「こうするのがいい」「こうするのは息子のため」っていうカタチみたいな、枠組みがもうあって、そこに当て嵌めようとするんです。なんだかな~~

 客観的に罵倒するなら、「遠回しに誠殺したのアンタですわ」って感じではある。でもね、息子で、自分のj経験の上に出た結論とか持論に目が見えなくなるんですわな。それは、何となく分かるつもりなんだ。

 大場パピーは、あれこれ黒幕の操作もあって誠が死んだ原因となっただろうものを追い込んでいくんです。んでハメられついでに誠に厳しい体罰を与えた教師を殺すんです。人間やめるっていうのは、人生棒に振るってことを指すのかもしれないですな。


 んでまた話すっとばして、黒幕は明言されない存在に背中を押され、電車に轢かれる(生死不明)んですけれども、これは何だったのでしょうね。唯一非現実的なんですよ。「勧善懲悪」という概念でしょうか。とすると何を悪とするのでしょう。黒幕は法に触れない操作で誠を死に導いたのです。合法でなくとも非合法でもない。法に触れずとも人を消そうとする意志を悪とするのでしょうか。

 
 
わたくしは黒幕×大場パピー滾ったよ。サイコパス異常性癖教師×熱血復讐の鬼



  前置きがやたらめったら長くなったので簡潔に感想いきます


 大場誠→彼に対しては、5月の終わりあったわたくしの母校の転落事故のことをすごく思い起こさせてしまってな。まぁあれはマジで転落事故だったんだけど。好感を持てたキャラクターでした。いじめや体罰の描写がえげつないんですよ。生々しさを感じなかったのは、わたくしがいじめと思しきものを目の当たりにしなかったこと、いじめ描写を見たくなかったのもあったからなのだけれども、これが現実世界にあるのかと思うと絶望感を抱きますわ。

 森田千尋→担任の先生です。彼女は、いじめを知らなかった罪、いじめに気付かなかった罪、そういう象徴なのかなって思います。わたくしが↑で不明瞭な物言いをしたのも、わたくしももしかしたらあったいじめに気付かなかったのでは、知らなかったのでは、というのがあるからです。常に人間は落ち度を背負っているのかもしれないな。
 

 影山留加→たられば、でいうなら
        ・彼が黒幕に愛されなければ、または彼が誠を好きにならなければ
        ・彼が誠がハメられていることに気付いていれば
        ・彼が屋上に誠を呼ばなければ
        ・彼があの序盤の事件を起こさなければ

         これがどうにかなっていた時点でこいつは留加ではなくなるのかもしれないけれども、戦犯にも思えますわ。ただ誠がパニくって転落するときの留加はよかった。我に返った感じと、あの叫び。表情があったっていうか。


 大場パピー→やっぱエゴだわ。エゴで誠殺したのかもしれないよ。
 


 また観たくはないけれど、おもしろかったです。また観たくはないっていうのは、誠がどうしても、見ていられないんだよ。いじめのシーンも体罰のシーンも。体罰なんてわたくし無関係じゃないじゃん。

 あれは本当は転落事故なのに、ネットニュースは飛び降りで処理した。仕方ないよな、実際見たやつに取材できないし、飛び降りの方が話題性もある。その方がおもしろいからだよ。なんで飛び降りたの?学校に問題があったんじゃない?いじめ?体罰?家庭内に問題があった??受験ノイローゼ??メディアが食い物にしてるのか?本当に?視聴者は食い物にしてないの??よそうぜ。見たニュースが各々の事実になる。後から入ってきたニュースなんてよほど理に適ってなきゃ全て嘘だ。印象操作だ。バイアスなんだから。


 わたくしはこのドラマを知らないままこの記事を読んだまたは読んでいる方に情報操作してる。ゲートキーパー。ゲートキーピングだ。
 いかにも留加と大場パピーが悪いみたいな書き方してるだろ。実際ドラマ観てみれば違う感想を抱くことになるかもしれない。でも観ようと思う人少ないんじゃない。もともとこのブログ読んでいる人が少ないって話はナシの方向だけど。


 それからもうひとつ、このドラマで気になったのが「報道の在り方」

 報道を待っている。事実が知りたい。視聴者はそうだろ。だから金になる。だから報道陣は躍起になる。んで傷付くのは誰だ?

 牛肉を喰いたい人間と、牛を守りたい人間と、牛を屠殺して生きる人、そういう関係なんじゃないの。・・・わたくしが被害者または遺族になったとき、同じセリフを吐けるかな?理屈と情、どっちが勝つんだろうな。






 んでもうひとつ


 【同窓会】



 同性の親友に恋心抱いてる風馬と、その親友に命助けられたしメンヘラってる元カノ七月が結婚するところから話始まるんですわ。七月の話し方落ち着いているし声も好きなんだけど最初は本当にイライラするで、メンヘラすぎて。まぁメンヘラるに至る過去があるんですけれども。
 んで借りを返すの返さないの命賭けるの賭けないので親友♂と一線越えて色々起こるんですわ。
 仕事を選べなかった時代の某農業系アイドルも主要キャラクターの嵐としています。

 結論からいうとバイのセフレ♂の嵐と風馬と七月で3人で夫婦+αって感じで奇妙な関係になるんですわ。んでこういう風に落ち着くまでに七月は知らず知らずに風馬とも交わってた嵐と交わって妊娠するんですわ。そんな感じで配偶者は風馬だけど七月の腹の子は嵐の血を引いていて、それを風馬は快諾していて、嵐はそれを知らされずまぁ命を落とすんですわ。

 上記人間・失格で留加の母ちゃんを演じていた女優さんが、儚げな怪しい色気を振りまくスナックのママから打って変わって、天然っぽいおっとりしたシングルマザーの役やっていて驚き。

 ちなみにこのドラマ1993年だけど、この10年と数年後に風馬役の男優さんと、風馬が惚れてた親友♂と一時期恋仲で婚約もしたのに男に貫通済みなんて許せない!!って拒絶した唯子役を演じていた女優さんは夫婦役の昼ドラやります。「幸せの時間」です。


 突飛な内容でファーーーーwwwって感じもあるものの(好感)、わたくしが求めていた関係性がそこにあって、おもしろかったです。