あとかた 比較的大きな建造物が壊されたあと、不思議と喪失感ではなく期待のような気持ちを持つものだと気付いた。たとえば、さして古くもないアパートだが、次は何ができるのだろうとか、見晴らしが良くなったとか。多くの物はこうして忘れられてゆくのだろう。太陽、雨、木、鉄、コンクリート。少しづつずれながら続いてゆく。それが今日、今見えている世界。