帰省の帰り道、小倉に立ち寄ったのは井筒屋で行われている「放浪の天才画家~山下 清 展」を
見るのが目的。

子供のころ、母に連れられて、時々来ていた。母のホームタウン。

ほんとに子供のころ以来だが、少なくとも建物の外観は大きく変わっていない。
とても大きかった記憶があるが、松坂屋とか高島屋なんかを見慣れた今は、
小ぢんまりとした百貨店に見える。
さて、創業80周年記念事業とのこと。

山下清展を初めて見たのは、まだ20代のころだったと記憶している。
それ以降、展覧会はこれで4度目。
印刷や映像では、なんとなくかわいい感じの絵だと思っていた。
しかし実物は、驚くほどの迫力をもって迫ってきた。
それは写真よりも写実的であり、音が聞こえるようであり、動いているようだった。
ゴッホやセザンヌの絵と同じ種類の感銘を受けた。
しかも絵具ではなく、ちぎり絵である。
百貨店のギャラリーなので、過度に期待はしていなかったが、150点、油絵、サインペン画、
そしてあのリュックの実物などもあり、見応え十分であった。
絵に力があると思うのです。
心の中の乾いて小さく冷たくなってしまった部分を暖かく潤ったものにしてくれるのです。
良いものを見せて下さった井筒屋さんのセンスに乾杯。