子供のころから読書習慣がなく、今でも読むのが遅いので、ときどき嫌になる。
300ページを一気に読んでしまったのは、借り物だからではなくて、あまりにも面白かったから。
パリ在住のライターが、パリで仕事をしている日本人のことを取材して書いてある。
十人十色とはよく言ったもので、登場する10人は、年齢、職業、ステイタスなど、まったく異なる人々。
共通するのは、旅行者ではなく、住んで生活して、仕事して暮らしているということ。
あるものは画家、ある者は国連職員、カメラマン、花屋、料理人、まんが喫茶オーナーなど。
流されているようで、頑張っていて、またその逆でもある。
その多様な人生が、著者を通して何か一貫したものに思える。ただ観察したのではなく、ときに
食事を酒をともにし、絶妙の距離感で、見守ったり、励ましたり、教わったり、励まされたり。
とても良い関係性を構築できている。
不思議なことに、この個性の違う10人すべて、何か自分のことのようにも思えてしまう。
10のパラレルワールドを半日で旅をした。

とても楽しかった。