九州の田舎町で育った僕は、稲刈り後の田んぼでの野球にも飽きてしまっていた。

あのころ、卓球場が最先端のプレイスポットだった。

 そう、ピンポンはスポーツでも競技でもなく、遊戯だった。

 黒ずんだ貸しラケットと、はがれかけたラバー、湿った空気と、醒めた情熱が、青春の湿度を高めていた。


               

 これがほんとのテーブルテニス。


 最近、息子がピンポンに打ちこんでいるらしい。友達のこうめい君と、元気っこセンターで打ち合っているらしい。こうめい君の漢字は、
「諸葛孔明のこうめい」  らしい。

 元気っこセンターは自転車で3分、市の施設で、子育て支援センター、卓球台が
2台、タダでプレイできるうえに、隅っこのほうで不良たちがキャロルのレコードジャケット
見ながら、ニヤニヤしつつ煙草吸ってたりしてないし、そっちに球が飛んでって、

「ぐぅおぅらぁ、なんじゃあ、なめとんか、くぅおぅるぁあ。」

 なんて凄まれたりしない。極めて健全に、レクリエーションとしての卓球が楽しめる
素晴らしい施設である。

 こうめい君は、将来、卓球の選手になりたいそうである。

 私、ひさかたぶりに、ペングリップ。
入社したころに、寮のレクレーション室でやって以来です。

 しかし、テニスやってますから。
ぜんぜん打てますよ。

             

 小学生の夢 VS 温泉卓球。

 純粋な少年 VS 汚れた大人。