車窓の景色が好きだ。
電車でもバスでも飛行機でも、窓から見える景色が好きだ。移りゆく風景はそれが住宅街であっても汚れた海であっても、国道であっても美しい。流れているがゆえに美しい。

 大阪へは、近鉄で行く。7月からこちら、何度も近鉄で往復した。
名古屋を発って、小説でも読みながら、ウトウトしながら時々車窓に目をやる。
三重県に入ると、森や田畑など、日本の原風景が広がる。

 もう、半分夢の中のころ、車窓は深い緑に覆われる。走る電車の左右がしばし、緑のトンネルの中だ。幻想の世界が広がる。時速100kmの激しくも優しい景色が広がる、幸せの風景だ。

 新幹線は速すぎるんだなぁ。