西浦サミットinクラブ七組
前の日記から気付けば一週間以上の日数が⋯
日々吐き出したい哀しみは溜まって行くんだけど、なんせ朝5時から夜9時までの練習で疲れ果ててるんだよね~。
あ、オレの側頭部の微クレーターはなんとかなりそうです⋯うう⋯(泣)
花井に帽子を借りっぱなのも悪いから、自前の帽子をかぶったり女子に貰ったピンで留めたり⋯涙ぐましい努力は続けてるけどさ~⋯アイツほんと加減てモンを知らないからな⋯。
そんな阿部が今日も加減知らずの大暴走をしてみせた。
あれは昼休みの恒例部長・副部長会議の時の事⋯。
日頃から部長の花井と可愛く無い方の副部長の阿部が揃っている七組は、昼休みミーティングの場になりやすい。
そんな時、やっさしい方の副部長の栄口は1組からおべんと抱えてやってくる訳だ。
今日も昼休みになって5分ばかりが過ぎた頃、七組の後ろの扉のところに季節外れのヒマワリの花が⋯v⋯と思ったら栄口だった。
なーんだ見間違いかー(照)
栄口「悪い、遅れた」
オレ「ううん~vv全然だよ~vvv」
オレはさ、この時ばかりは常に感謝してるよ。
花井が部長だったことと、栄口を副部長に選んでくれたことにさ⋯(悦)
阿部「なんでテメェが答えてんだよ、関係ねぇだろうが」
でもいつだって阿部を副部長に選んだ事はちょっと怨⋯⋯ううん、なんでもない(弱)
オレ「うっ⋯いいだろー別に!⋯だって実際まだ昼休みになって5分⋯」
阿部「栄口、始めるぞ!」
栄口「うん⋯⋯えーと、今日ずいぶん混んでるなぁ」
気付くとオレらの席のとこまできた栄口が困ったようにまわりを見渡している。
普段ならその辺の奴がよそのクラスに行ったりで、1個か2個は椅子が空いてるのに、今日はこの辺りはどれも埋まってたみたいだった。
花井「うーん⋯空き椅子無かったか。ここからだと理科室が近いから丸椅子でも持ってくるか?」
栄口「いや、そのうち空くかもだからいいよ」
そんな⋯!栄口を立ちんぼにさせておくなんて出来ないよ!
花井「でもそれじゃ飯食えないだろ」
そうそう、流石キャプテン花井!
阿部「大丈夫だろ、サンドイッチなんて立ってても食えるぜ」
あ、阿部!?お前ってどうしてそう血も涙も無いんだ!?
はるばる1組から来た栄口に立ち食いさせようなんて⋯!
いくらサンドイッチでも⋯⋯って、え?栄口の弁当⋯まだ包みに入ってんのに、なんで中が分かるんだ??それにあの形って普通の弁当箱っぽいんだけど⋯⋯え⋯⋯⋯あれ⋯⋯?
阿部「おら、さっさと立てよ、水谷」
オレかよ!!
栄口「ちょっと阿部⋯!水谷、オレいいから」
阿部「何言ってんだよ、話し合いが進まねえだろ」
栄口「だからって何で水谷を立たせるんだよ」
阿部「会議に関係ないし、コイツ」
栄口「だからって水谷の席なのに⋯」
阿部・花井「「いや、別にここ水谷の席じゃねえし」」
栄口「⋯⋯⋯⋯え?」
⋯⋯⋯くそう⋯痛いところを⋯⋯
栄口「ココ⋯⋯水谷の席じゃないの?」
ええそうですよ⋯
ここは3分でパンをかき込んで、今は体育館にバスケをしにいってる三井君の席です⋯。
この前までオレは恐怖の阿部の前の席だったけど⋯今週明けての席替えで、なんでかオレだけ二人から離れた席になったんだよね⋯
花井「ま、こうなったら仕方ないな」
阿部「ったく毎回関係ねえのにはまり込もうとしてウゼエんだよ。とっととテメェの席に戻れ、あの特等席に」
うっさい阿部!
うう⋯一人で飯食えってのかよ~⋯淋しいよー
しかもあんな教卓の真ん前⋯(泣)
でも理科室の丸椅子ならともかく、このふつうサイズの椅子をギュウギュウの机の間の通路にもってきて座るのもきついしなぁ⋯
それになによりこれ以上栄口を立たせておくなんてできないし。
オレ「ごめんね~⋯自分のとこ戻るね~⋯」
栄口「こっちこそごめんな、早めに打ち合わせ終わらせて明けるから」
オレ「んーん、気にしないで~」
ていうか栄口が帰ったら、オレわざわざこっちの席に来る理由ないし。
トボトボと教卓前の席へと戻って腰を下ろした途端、七組の前の扉のところにゴジラが⋯!⋯と思ったら田島(オプション三橋)だった。
な、なーんだ見間違いかー(震)
田島「はないー!メシ食ったか!?」
花井「⋯⋯田島⋯⋯メシも会議もこれからだから⋯」
田島「やりー!これからならつまみ放題~」
花井「あっ、バッ⋯!それメインの空揚げ⋯!」
どうやら今日も早弁で弁当終了らしい田島が、それこそ椅子いらずでつまみ食いを開始している。
花井、お気の毒⋯
しかしオプションの方はしっかり弁当箱を抱えていた。
阿部「三橋、昼まだ食って無いのか?」
三橋「う⋯、ウヒ、」
阿部「さっさと食わねえと昼休み終わるぞ」
三橋「食べる!⋯よ、」
阿部「つってもココ、席がな⋯。⋯⋯⋯仕方ねえ、」
おいおいおいおい、『仕方ねぇ』って何!?
さっきそんな単語出なかったよ、ねえ?なんでオレの時には仕方なく無いの!?
何で今は出る妥協案がさっきは出ない訳、ねえ?答えてよ阿部ー!!
阿部「ほら、ここ座れ、三橋」
オレ「ブハッ!」
あ、あべ!?!?!
その時オレには遠くからでもはっきり見えた⋯分かったしまった⋯
椅子を軽く引いて机から半分身体を出した阿部が⋯「ここに座れ」と言いながら自分の膝を叩くのが⋯
な、なにそれ⋯!ギャグだよね?ネタだよね!?
でもそれって三橋に通用するの!?
三橋「えっ⋯で、でも⋯」
阿部「でもじゃねえよ、このままじゃオレもお前も弁当が食えないだろ。部活に差し支えるぞ」
三橋「ぶっ⋯部活、は⋯ちゃんと⋯⋯!ゲンミツに⋯⋯」
阿部「だろ?じゃ取りあえずここ座ってメシ食おうぜ(サムズアップ)」
なにあの笑顔⋯!なにあの親指⋯⋯!!(鳥肌)
本気だぜ⋯阿部はヤバいくらい本気だぜ⋯!
三橋「で、も⋯オレ、重い⋯」
阿部「バカ、お前一人支えられなくて他校の3年生ブロックできっかよ」
三橋「⋯⋯⋯⋯!!」
阿部「そこで思い出して青ざめてる暇あったら座れって。⋯⋯平気だって言ってんだろ?オレは3年間ケガも病気もしねえよ」
三橋「あ、べくん⋯!(感激)」
阿部「さ⋯、こいよ、三橋」
三橋「⋯⋯うんっ⋯!」
頷いちゃったー!!(震)
う、わ⋯まじで座って⋯⋯⋯ウワァ⋯⋯⋯
え~⋯⋯⋯ていうか、さ⋯⋯
周りの反応コエ~と思ったら、昼休みの教室なんてあちこち勝手に騒いでてけっこ見てやしねえしさ⋯⋯
花井は花井で田島から弁当守るのに必死だしさ⋯
⋯⋯⋯ていうか栄口ーー!!(焦)
ヒィ⋯!可哀相⋯!あの異常空間に超隣接⋯!
特等席で見せられてるよ⋯!あんまりだ!
三橋「あ、の⋯阿部君⋯」
阿部「なんだ⋯三橋⋯?(陶酔)」
三橋「⋯⋯⋯ゴハン⋯、」
阿部「ああ、さっさと食えよ。三橋は食べるのが遅いからなァ」
三橋「⋯⋯阿部君、は⋯?」
そうだよ⋯阿部、お前一体どうやって飯食う気だよ⋯
膝に三橋を乗せただけじゃ飽き足らず、そんな腰にガッチリ両手回してたら、たとえサンドイッチだって食えないぜ!?
三橋「それ、じゃ⋯⋯阿部君、食べれない、よ⋯?」
ほら、流石の三橋だって異常さに気付いてるじゃん。
ほんと早く目を覚まして⋯!栄口がお腹を壊す前に⋯!
阿部「そうだな⋯⋯じゃこうするぞ」
どうするってんだよ、でも多分どうしたって今より酷くはならねーよ!
阿部「お前が、そこにあるオレの弁当の中味をオレに食わせてくれ」
すいません、オレが甘過ぎましたァァァァ!!(土下座)
信じられない⋯!なにその恐い発想力⋯!
どうしてそんな恐い作戦、平気で選ぶの!?
バスターコールです!今、西浦高校1年7組に恐怖のバスターコールが⋯!!
こりゃいくらなんでも三橋だって⋯
三橋「⋯うんっ、⋯⋯阿部君、どれ⋯食べる?」
⋯やっちゃうんだ⋯⋯!(白目)
阿部「まずは卵焼きだな」
三橋「ウ、ウヒッ」
阿部「こぼすなよ」
三橋「だ、いじょ⋯ぶ」
う、あ⋯⋯恐⋯!
恐いのに目が放せな⋯⋯!
三橋「⋯⋯あべ、くん⋯次は⋯?」
阿部「うーん、次は⋯⋯たこさんウインナだ」
あ、阿部が⋯!
阿部が『たこさんウインナ』って⋯⋯!!(鳥肌)
ギャーーーー!!いやだあああ!
誰かとって!オレの耳から今聞こえちゃった声取ってェェェ!!!!
もうだめ、流石にあまりの恐怖映像に視線をバリっと剥がして机に突っ伏しちゃったよ。
なにあの恐ろしさ⋯
なにあの視覚と聴覚への暴力⋯!
もしかして新しいイジメ!?(注:三橋ではなくオレへの)
ホントあり得ないから⋯!
真っ昼間の教室でありえないから⋯!
だからって二人きりでやるのもどうかって話だけどさ、でも二人きりなら周りに害ないし?それにまあ⋯そういうのは二人の自由だから、さ⋯
オ、オレだってさ⋯⋯
もし⋯⋯もしもだけど⋯⋯その⋯⋯オレの好きな子と二人きりでさ⋯
オレの膝にさか⋯おっと、好きな子を乗っけて⋯⋯おべんと食べさせて貰ったりなんかしたら⋯⋯(ぽや~ん)
『ハイ、あ~んv⋯ほら、こぼすなよ、水谷』
なんて言われちゃったりしたらさ⋯⋯(ぽやや~ん)
「⋯⋯ずたに、水谷⋯、」
う、うわあ⋯⋯それ⋯いいなぁ⋯⋯
や、もちろん二人きりでって話だよ!?
「⋯ね、水谷ってば⋯、」
オレ「んっとねー、オレ次はうさぎのりんご~」
栄口「は?」
オレ「!うわ、栄口!?どうしたの!?」
栄口「どうしたって⋯お前こそなんかボンヤリしてるけど大丈夫?」
オレ「ア、アハハ!全然大丈夫~」
ヤ、ヤッベ~!
オレ今とんでもない白昼夢に突っ込みかけてたよ⋯!
それもこれも阿部がキモい事した所為で⋯⋯
あ、あれ⋯ていうか栄口、どうしてここに⋯?(ドキ⋯)
まさか⋯阿部達になんか触発されちゃった⋯?(ドッキンドッキン)
栄口「⋯⋯あのさ、水谷⋯⋯あっちの席、使って?」
オレ「え⋯⋯で、でもそしたら栄口、座るとこがなくて⋯」
でもってオレの膝に座るしか無くなっちゃうけど⋯⋯?
い、いいの?そんな⋯オレ達にはまだ早くない!?
栄口「⋯⋯いいよ、オレもう腹、限界だから⋯⋯」
オレ「⋯⋯⋯⋯⋯あ、」
どうやら阿部の暴挙に、栄口の繊細な腹はあっという間にリミットブレイクを迎えたらしい⋯⋯
近くの席どころか⋯栄口が7組にいる昼休みすら味わい損ねちゃったじゃないかよ、阿部⋯!(怨)
挙句オレにまで変な白昼夢を見させてバカバカ!
⋯って、ちょっと自業自得って奴⋯?
うわ、考えたくなーい⋯忘れよう。
今日の事は(事も?)忘れよう⋯⋯
日々吐き出したい哀しみは溜まって行くんだけど、なんせ朝5時から夜9時までの練習で疲れ果ててるんだよね~。
あ、オレの側頭部の微クレーターはなんとかなりそうです⋯うう⋯(泣)
花井に帽子を借りっぱなのも悪いから、自前の帽子をかぶったり女子に貰ったピンで留めたり⋯涙ぐましい努力は続けてるけどさ~⋯アイツほんと加減てモンを知らないからな⋯。
そんな阿部が今日も加減知らずの大暴走をしてみせた。
あれは昼休みの恒例部長・副部長会議の時の事⋯。
日頃から部長の花井と可愛く無い方の副部長の阿部が揃っている七組は、昼休みミーティングの場になりやすい。
そんな時、やっさしい方の副部長の栄口は1組からおべんと抱えてやってくる訳だ。
今日も昼休みになって5分ばかりが過ぎた頃、七組の後ろの扉のところに季節外れのヒマワリの花が⋯v⋯と思ったら栄口だった。
なーんだ見間違いかー(照)
栄口「悪い、遅れた」
オレ「ううん~vv全然だよ~vvv」
オレはさ、この時ばかりは常に感謝してるよ。
花井が部長だったことと、栄口を副部長に選んでくれたことにさ⋯(悦)
阿部「なんでテメェが答えてんだよ、関係ねぇだろうが」
でもいつだって阿部を副部長に選んだ事はちょっと怨⋯⋯ううん、なんでもない(弱)
オレ「うっ⋯いいだろー別に!⋯だって実際まだ昼休みになって5分⋯」
阿部「栄口、始めるぞ!」
栄口「うん⋯⋯えーと、今日ずいぶん混んでるなぁ」
気付くとオレらの席のとこまできた栄口が困ったようにまわりを見渡している。
普段ならその辺の奴がよそのクラスに行ったりで、1個か2個は椅子が空いてるのに、今日はこの辺りはどれも埋まってたみたいだった。
花井「うーん⋯空き椅子無かったか。ここからだと理科室が近いから丸椅子でも持ってくるか?」
栄口「いや、そのうち空くかもだからいいよ」
そんな⋯!栄口を立ちんぼにさせておくなんて出来ないよ!
花井「でもそれじゃ飯食えないだろ」
そうそう、流石キャプテン花井!
阿部「大丈夫だろ、サンドイッチなんて立ってても食えるぜ」
あ、阿部!?お前ってどうしてそう血も涙も無いんだ!?
はるばる1組から来た栄口に立ち食いさせようなんて⋯!
いくらサンドイッチでも⋯⋯って、え?栄口の弁当⋯まだ包みに入ってんのに、なんで中が分かるんだ??それにあの形って普通の弁当箱っぽいんだけど⋯⋯え⋯⋯⋯あれ⋯⋯?
阿部「おら、さっさと立てよ、水谷」
オレかよ!!
栄口「ちょっと阿部⋯!水谷、オレいいから」
阿部「何言ってんだよ、話し合いが進まねえだろ」
栄口「だからって何で水谷を立たせるんだよ」
阿部「会議に関係ないし、コイツ」
栄口「だからって水谷の席なのに⋯」
阿部・花井「「いや、別にここ水谷の席じゃねえし」」
栄口「⋯⋯⋯⋯え?」
⋯⋯⋯くそう⋯痛いところを⋯⋯
栄口「ココ⋯⋯水谷の席じゃないの?」
ええそうですよ⋯
ここは3分でパンをかき込んで、今は体育館にバスケをしにいってる三井君の席です⋯。
この前までオレは恐怖の阿部の前の席だったけど⋯今週明けての席替えで、なんでかオレだけ二人から離れた席になったんだよね⋯
花井「ま、こうなったら仕方ないな」
阿部「ったく毎回関係ねえのにはまり込もうとしてウゼエんだよ。とっととテメェの席に戻れ、あの特等席に」
うっさい阿部!
うう⋯一人で飯食えってのかよ~⋯淋しいよー
しかもあんな教卓の真ん前⋯(泣)
でも理科室の丸椅子ならともかく、このふつうサイズの椅子をギュウギュウの机の間の通路にもってきて座るのもきついしなぁ⋯
それになによりこれ以上栄口を立たせておくなんてできないし。
オレ「ごめんね~⋯自分のとこ戻るね~⋯」
栄口「こっちこそごめんな、早めに打ち合わせ終わらせて明けるから」
オレ「んーん、気にしないで~」
ていうか栄口が帰ったら、オレわざわざこっちの席に来る理由ないし。
トボトボと教卓前の席へと戻って腰を下ろした途端、七組の前の扉のところにゴジラが⋯!⋯と思ったら田島(オプション三橋)だった。
な、なーんだ見間違いかー(震)
田島「はないー!メシ食ったか!?」
花井「⋯⋯田島⋯⋯メシも会議もこれからだから⋯」
田島「やりー!これからならつまみ放題~」
花井「あっ、バッ⋯!それメインの空揚げ⋯!」
どうやら今日も早弁で弁当終了らしい田島が、それこそ椅子いらずでつまみ食いを開始している。
花井、お気の毒⋯
しかしオプションの方はしっかり弁当箱を抱えていた。
阿部「三橋、昼まだ食って無いのか?」
三橋「う⋯、ウヒ、」
阿部「さっさと食わねえと昼休み終わるぞ」
三橋「食べる!⋯よ、」
阿部「つってもココ、席がな⋯。⋯⋯⋯仕方ねえ、」
おいおいおいおい、『仕方ねぇ』って何!?
さっきそんな単語出なかったよ、ねえ?なんでオレの時には仕方なく無いの!?
何で今は出る妥協案がさっきは出ない訳、ねえ?答えてよ阿部ー!!
阿部「ほら、ここ座れ、三橋」
オレ「ブハッ!」
あ、あべ!?!?!
その時オレには遠くからでもはっきり見えた⋯分かったしまった⋯
椅子を軽く引いて机から半分身体を出した阿部が⋯「ここに座れ」と言いながら自分の膝を叩くのが⋯
な、なにそれ⋯!ギャグだよね?ネタだよね!?
でもそれって三橋に通用するの!?
三橋「えっ⋯で、でも⋯」
阿部「でもじゃねえよ、このままじゃオレもお前も弁当が食えないだろ。部活に差し支えるぞ」
三橋「ぶっ⋯部活、は⋯ちゃんと⋯⋯!ゲンミツに⋯⋯」
阿部「だろ?じゃ取りあえずここ座ってメシ食おうぜ(サムズアップ)」
なにあの笑顔⋯!なにあの親指⋯⋯!!(鳥肌)
本気だぜ⋯阿部はヤバいくらい本気だぜ⋯!
三橋「で、も⋯オレ、重い⋯」
阿部「バカ、お前一人支えられなくて他校の3年生ブロックできっかよ」
三橋「⋯⋯⋯⋯!!」
阿部「そこで思い出して青ざめてる暇あったら座れって。⋯⋯平気だって言ってんだろ?オレは3年間ケガも病気もしねえよ」
三橋「あ、べくん⋯!(感激)」
阿部「さ⋯、こいよ、三橋」
三橋「⋯⋯うんっ⋯!」
頷いちゃったー!!(震)
う、わ⋯まじで座って⋯⋯⋯ウワァ⋯⋯⋯
え~⋯⋯⋯ていうか、さ⋯⋯
周りの反応コエ~と思ったら、昼休みの教室なんてあちこち勝手に騒いでてけっこ見てやしねえしさ⋯⋯
花井は花井で田島から弁当守るのに必死だしさ⋯
⋯⋯⋯ていうか栄口ーー!!(焦)
ヒィ⋯!可哀相⋯!あの異常空間に超隣接⋯!
特等席で見せられてるよ⋯!あんまりだ!
三橋「あ、の⋯阿部君⋯」
阿部「なんだ⋯三橋⋯?(陶酔)」
三橋「⋯⋯⋯ゴハン⋯、」
阿部「ああ、さっさと食えよ。三橋は食べるのが遅いからなァ」
三橋「⋯⋯阿部君、は⋯?」
そうだよ⋯阿部、お前一体どうやって飯食う気だよ⋯
膝に三橋を乗せただけじゃ飽き足らず、そんな腰にガッチリ両手回してたら、たとえサンドイッチだって食えないぜ!?
三橋「それ、じゃ⋯⋯阿部君、食べれない、よ⋯?」
ほら、流石の三橋だって異常さに気付いてるじゃん。
ほんと早く目を覚まして⋯!栄口がお腹を壊す前に⋯!
阿部「そうだな⋯⋯じゃこうするぞ」
どうするってんだよ、でも多分どうしたって今より酷くはならねーよ!
阿部「お前が、そこにあるオレの弁当の中味をオレに食わせてくれ」
すいません、オレが甘過ぎましたァァァァ!!(土下座)
信じられない⋯!なにその恐い発想力⋯!
どうしてそんな恐い作戦、平気で選ぶの!?
バスターコールです!今、西浦高校1年7組に恐怖のバスターコールが⋯!!
こりゃいくらなんでも三橋だって⋯
三橋「⋯うんっ、⋯⋯阿部君、どれ⋯食べる?」
⋯やっちゃうんだ⋯⋯!(白目)
阿部「まずは卵焼きだな」
三橋「ウ、ウヒッ」
阿部「こぼすなよ」
三橋「だ、いじょ⋯ぶ」
う、あ⋯⋯恐⋯!
恐いのに目が放せな⋯⋯!
三橋「⋯⋯あべ、くん⋯次は⋯?」
阿部「うーん、次は⋯⋯たこさんウインナだ」
あ、阿部が⋯!
阿部が『たこさんウインナ』って⋯⋯!!(鳥肌)
ギャーーーー!!いやだあああ!
誰かとって!オレの耳から今聞こえちゃった声取ってェェェ!!!!
もうだめ、流石にあまりの恐怖映像に視線をバリっと剥がして机に突っ伏しちゃったよ。
なにあの恐ろしさ⋯
なにあの視覚と聴覚への暴力⋯!
もしかして新しいイジメ!?(注:三橋ではなくオレへの)
ホントあり得ないから⋯!
真っ昼間の教室でありえないから⋯!
だからって二人きりでやるのもどうかって話だけどさ、でも二人きりなら周りに害ないし?それにまあ⋯そういうのは二人の自由だから、さ⋯
オ、オレだってさ⋯⋯
もし⋯⋯もしもだけど⋯⋯その⋯⋯オレの好きな子と二人きりでさ⋯
オレの膝にさか⋯おっと、好きな子を乗っけて⋯⋯おべんと食べさせて貰ったりなんかしたら⋯⋯(ぽや~ん)
『ハイ、あ~んv⋯ほら、こぼすなよ、水谷』
なんて言われちゃったりしたらさ⋯⋯(ぽやや~ん)
「⋯⋯ずたに、水谷⋯、」
う、うわあ⋯⋯それ⋯いいなぁ⋯⋯
や、もちろん二人きりでって話だよ!?
「⋯ね、水谷ってば⋯、」
オレ「んっとねー、オレ次はうさぎのりんご~」
栄口「は?」
オレ「!うわ、栄口!?どうしたの!?」
栄口「どうしたって⋯お前こそなんかボンヤリしてるけど大丈夫?」
オレ「ア、アハハ!全然大丈夫~」
ヤ、ヤッベ~!
オレ今とんでもない白昼夢に突っ込みかけてたよ⋯!
それもこれも阿部がキモい事した所為で⋯⋯
あ、あれ⋯ていうか栄口、どうしてここに⋯?(ドキ⋯)
まさか⋯阿部達になんか触発されちゃった⋯?(ドッキンドッキン)
栄口「⋯⋯あのさ、水谷⋯⋯あっちの席、使って?」
オレ「え⋯⋯で、でもそしたら栄口、座るとこがなくて⋯」
でもってオレの膝に座るしか無くなっちゃうけど⋯⋯?
い、いいの?そんな⋯オレ達にはまだ早くない!?
栄口「⋯⋯いいよ、オレもう腹、限界だから⋯⋯」
オレ「⋯⋯⋯⋯⋯あ、」
どうやら阿部の暴挙に、栄口の繊細な腹はあっという間にリミットブレイクを迎えたらしい⋯⋯
近くの席どころか⋯栄口が7組にいる昼休みすら味わい損ねちゃったじゃないかよ、阿部⋯!(怨)
挙句オレにまで変な白昼夢を見させてバカバカ!
⋯って、ちょっと自業自得って奴⋯?
うわ、考えたくなーい⋯忘れよう。
今日の事は(事も?)忘れよう⋯⋯