これまでの話
突然かかってきた一本の電話
受話器の向こうから聞こえてきたのは
いかにもバカそうな若い女の声だった。
その声に全く聞き覚えはなかった。
兄↓
「はいもしもし。◯◯です。」
「。。。。。。。。」
「もしもし?」
「◯◯さんの家?お母さんいる?」
※声で電話口に出たのが子どもだと分かったのだと思う。
「お母さんは留守です。」
普通ならここで電話を切るのだろうが
この鬼は只者ではなかったのだ、、
「あのさー!!あんたのお母さんにお父さんと早く別れろって言っといてくれない?」
「?????」
電話の相手、、、
つまり鬼の正体は
父親の不倫相手だったのだ。
私たちにとって優しい父親の裏の顔は鬼だった。その鬼が不倫相手という新たな鬼を我が家へと導いたのだった。
鬼は兄が返事をしなくても話を続けた。
その内容は子どもながらに衝撃を受けた。