戦力外通告が発表された後、数球団が多田野に興味を示しているとの報道がある。

「日本球界に来るのでは・・・」と言う話も出るには出ましたが、NPBで経験の無い多田野が日本の球団に入るには一度ドラフトを経なければならないので、この時点での獲得は無理でした。



現地時間4月4日、実質トレードと言う形でオークランド・アスレチックスへと移籍することが確定。

以下、当時の記事↓


オークランド・アスレチックスは4日、先日クリーブランド・インディアンスからウエーバーにかけられていた
多田野数人投手(25)を、マイナー選手1人と交換で獲得したと発表した。

多田野は当面、傘下の3Aサクラメントでプレーする見通し。

 多田野はオープン戦で6試合に登板して0勝1敗2セーブ、防御率4・05という結果に終わり、3月16日に
マイナー行きを通告。

開幕直前に戦力外となっていた。メジャーでの通算成績は15試合の登板で1勝1敗、防御率4・47。

http://www.major.jp/news/news20060405-13631.html


40人枠にも入っていてしっかりとメジャー契約だった。


トレードの相手も結構期待の選手だったようで、ウェーバーで拾われた、と言うよりはアスレチックスが多田野に以前から目を付けていたとも考えられます。

日本ではあまり考えられませんが、MLBではこう云った期待の選手や大物同士のトレードは頻繁に行われているんですよね。


尚、アスレチックスはマック鈴木とマイナー契約を結んでいたものの、マックは多田野が来る直前に解雇となっていた。



オークランド・アスレチックスと言えば「マネー・ボール」 で有名な球団でもあります。


とにかく資金に乏しい球団で、球場も本当にボロ、良い選手を集められない上に年俸も安いため自軍で育ったスター選手も必ずFAでどっか行ってしまうような、日本で言うなら広島のようなチームだそうです。

にも拘らずほぼ毎年優勝争いに絡むような強豪チームでもあり、その謎とGMビリー・ビーンの奮闘に迫ったのが「マネー・ボール」だったのですが。



ビリー・ビーンはMLBでも屈指の敏腕GMで、必ず独自の理論に基づいてドラフトやトレードを進めています。

その理論と言うのが従来のものをひっくり返すような内容なので馬鹿にしている関係者も少なくはないらしいのですが、現にビーンのやり方は大当たりしている訳です。

その理論の核とは「いかに少ない資金で効率良く勝ち星を挙げるか」と言うものなのですが。


他球団が「何であんな選手を獲るんだ」と首を傾げるような選手を獲って来ては大当たりさせてきた人だそうです。

アスレチックス出身のスター選手って結構居るんですよね。

有名どころだと、デイモンとかマグワイアとかジオンビーあたりでしょうか。



尚、伝統的に問題のある割りと濃い目の選手が多いチームでもあるようです。




そして6日、アスレチックス傘下の3Aサクラメント・リバーキャッツで開幕を迎える。

背番号は35を選んだ模様。