初めてお越しくださった方はこちらをどうぞ
こんにちは。
音の広場~Felice~(フェリーチェ)
Otohitoです。
数あるブログの中、ご訪問くださり、
本当にありがとうございますm(_ _ )m
ご縁に感謝致します
記事をお読みくださる方、
いいね!を押してくださる方、
読者登録をしてくださる方、
感謝の気持ちでいっぱいです
梅雨とは言えど、
シーツ・枕は、毎週洗濯したい
カバー類を替えると、やっぱり気持ちいいです
今日は梅雨の晴れ間ありがたいことです。
さて今日も私とピアノの関わりを記した
とりあえず今日で一段落。
ここまでたどり着くのは、長かった…
大学卒業後からドイツで学ぶまでは、
またの機会に。
私は、山根弥生子先生・KS先生のお導きで、
晴れて大学に合格することができましたが、
入学してすぐに、
私は一つの問題に直面します。
それは、私の致命的なほどの
譜読みの遅さが、
山根先生にバレてしまうことでした
大学入学前は、
月1回のレッスンだったため、
KS先生にレッスンしていただいて
ある程度仕上がっている状態ものを
みていただいていましたが、
大学生になれば、毎週レッスンがあります。
たちまちのうちに、
私の譜読みの拙さは、
山根先生の知るところとなってしまいました
しかし先生は怒るどころか、
このようにお話ししてくださったのです。
「初見や譜読みができる人は、
楽譜を図形的に捉えていることが多いのよ。
すぐに弾けるけど、
楽譜を見ながらスラスラ弾けるもんだから、
いつまでたっても楽譜から目を離せない。
そして曲を図形的に捉えているから、
暗譜が苦手な人も結構いるの。
それに対して、
初見や譜読みが苦手な人は、
楽譜を音名・言葉として捉えているから、
一度頭に入れば、暗譜には強いのよ。
物事には一長一短あるものだし、
人間努力しても、
苦手が出てくることだってある。
あなたは、暗譜が得意なんだから、
自分を卑下することはないわよ。」
山根先生のお言葉に、私は、
「やっぱり、もう少しくらいは
譜読みを早くできるようになりたい」
という気持ちになり、
初見や譜読みに関する本を読んで、
自分なりに取り組んでみました。
このことが、
指導する立場となった現在、
生徒さん達へのアドバイスに
活かされているかもしれません。
学生時代、山根先生は、
「大切なことは、早くできることではないの。
早くたくさんこなしても、
雑で質が悪かったらダメなのよ。
きちんと積み重ねて、
質を高く仕上げていく方が大事なのよ
あなたは音楽を深められる人になりなさい」
とよくおっしゃいました。
山根先生は、
パリ、チューリッヒ、ベルリン、モスクワと
ヨーロッパの各地で学ばれ、
それぞれ全く方針・指導の違う
先生方のもとで学ばれた中、
このような結論に達せられたのでしょう。
戦後間もない時代に、
敗戦国の若い女性が、
東西冷戦真っ只中の
ヨーロッパで学ぶということは、
本当に大変で、ご苦労やおつらいことも
多くおありだったのではないか…
と思うのです。
そんな様々な経験のなせる技でしょうか…
生徒がどんな状態でも、
感情的にならず、
否定しないで、
まずはまるごと受け入れてくださる、
懐が深い方でした。
決して生徒に甘いのではなく、
時にはバッサリと厳しいことを
おっしゃる時もおありですが、
しかし、
生徒をギリギリまで追い詰めてしまわず、
少し逃げ道を用意しておいてくださる、
そんな優しさをお持ちでした。
『あなたは、あなたでいいのよ』と
肯定してくださった、
山根先生のおかげで、
今の私が在ります。
そして、山根先生のもとで、
学ぶことの楽しさ
音楽の素晴らしさを
経験することができました。
山根先生と、
山根先生を紹介してくださったKS先生には、
感謝の気持ちでいっぱいです。
私は指導者としても、
ほんの少し演奏に携わる者としても、
(ピアニスト・演奏家は、
『きちんと演奏で生計をたてている人』
を指していると、私は考えるので、
私は自分を演奏家と名乗りません)
そしてなにより人として
山根先生をお手本に
精進したいと思っています。
最後までお読みくださり、
どうもありがとうございました。
[私とピアノ]に
①からお付き合いくださった皆様、
心より感謝申し上げます
たいした経験ではありませんが、
私の話が、現在つらい思いをされたり、
何か悩み、迷っておられる方の
励みになればうれしく思います。
皆様にとって素敵な一日となりますように