Marcelo Zarvos - Music Journal(2000) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Forró en Curuipe
2.Gallop
3.While She Sleeps
4.Rules of Conduct
5.Spinning
6.Avenida Paulista
7.In a Doorway
8.One More Year
 
Marcelo Zarvos(piano, accordion)
Peter Epstein(soprano saxophone)
Dorothy Lawson(violoncello)
Chris Dahlgren(double bass)
Mauro Refosco(mallets, percussion)
Satoshi Takeishi(percussion)
 
Engineered, Mastered + Produced by Todd Garfinkle
 
マルセロ・ザルヴォスのアルバムです。
 
1曲目は柔らかくしなやかでありつつ、絡みつくような演奏はダイナミックさを感じるようでもあります。2曲目は少し陰りを見せるようなイメージですが、その中には前向きな印象もあり、深く落ち込むような感じではありません。3曲目は穏やかに落ち着いた雰囲気。牧歌的でもあると思いました。4曲目は少しシリアスな空気も混じってきます。最後まで少し厳しめです。5曲目は穏やかさが戻ります。平和な雰囲気で落ち着いて聴けます。6曲目はリズミカルで躍動感のある曲で、アルバム中一番ブラジル、ジャズ風イメージの強い曲だと思います。7曲目は間に少し光がさすものの、全体的に厳しいイメージ。最後の8曲目はチェロとピアノのデュオ。
 
ジャズやブラジル音楽というよりは、現代音楽やニューエイジ(ヒーリングミュージックとは言わないまでも、自然なイメージが強いです)に近いイメージが強く、曲によってはミニマルミュージックを連想させるようなところもあったりします。お店ではジャズのコーナーに並んでいることもあるかと思いますが、僕の感覚では現代音楽(クラシック、チェンバーミュージック)の方が近いかと思いました。
 
瑞々しさやしなやかさからはブラジルのイメージを感じたり、6曲目はジャズのイメージも強かったりと、単純にどういう音楽(ジャンル)と言い切れないところもあります。どのジャンルと決めてしまうよりも、ちょうどよいところで混ざっているという感覚かもしれません。
 
アンサンブルの美しさを感じる作品。機会があれば聴いてみても良い作品だと思いました。
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Music Journal/Marcelo Zarvos