T.D.F - Retail Therapy(1997) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Blue Rock
2.Angelica
3.Pnom-sen
4.Sno-god
5.Sienna
6.Seven
7.Angelica's Dream
8.What She Wants
9.Donna
10.Rip Stop
11.What Else
 
All Tunes writtenby Simon Climie and x-sample
Eng: Adam Brown, Alan Douglas
Tech: Dr. Bonkers
Drums: Paul Weller
 
Produced By Simon Climie and x-sample
 
T.D.Fのアルバム。x-sampleとはティアーズ・イン・ヘブンやチェンジ・ザ・ワールドなどで有名な、元クリームのエリック・クラプトンです。
 
エリックがギターを弾いているという事で買った作品でしたが、一度聴いただけでずっとしまいっぱなしになっていました。最近整理しているときに見つけ、今回聴いても印象が変わっていないようなら売ろうと考えています。
 
打ち込みのリズムにブルージーなエレクトリックギターが絡んでくる1曲目。最後で聴けるアコースティックギターは中近東や地中海を思わせる切なげなフレーズです。内省的なアコースティックギターが印象的な2。打ち込みも1ほどうるさくありません。3もアコースティックギターの演奏。この曲はいくらかブルージーです。4はデジタルサウンドというのでしょうか。あまり聴かないのでわかりませんが、トランスや何かのような機械的なダンスミュージックのような印象です。5はどこかメランコリックな雰囲気。エリックのギターもなかなか良いです。6は4ほどではありませんが、多少打ち込みがうるさいと思いました。エリックのギターはサウンドもバックとあっていると思いました。7は静かで落ち着いた曲。打ち込みは無く、ギターとベース(?)のみで安心して聴くことができました。8はブラコンかAORというような雰囲気。これもなかなか良いと思いました。続く9もいくらかそうした雰囲気があります。この曲のギターはアコースティックです。軽めの打ち込みで疾走感のあるリズムとギターが絡む10。最後の11はストリングスとアコースティックギターが綺麗に混ざります。
 
一番最初に聴いた時ほど悪い印象はありませんでした。色々なものを聴けるようになってきているという事もあるでしょうが、やはり適応力というか感覚の変化はあるんだなと思いました。
 
弾きまくりはないですが、ところどころでエリックらしいブルースリックが聞けます。打ち込みなどの新しいサウンドとわりあい古い感覚(ごめんなさい)のギタープレイが上手く混ざり合うのかと思いましたが、それ程の心配はないような感じもしました。また、アコースティックギターも多用したメロウな曲調のものが多いので、そのあたりもそれ程抵抗無く聴ける一つの理由かもしれません。
 
ギターサウンドやプレイはともかく、4や10などは(engines of creationを聴いたあとというのもあるかもしれませんが)ジョー・サトリアーニが、AOR風の曲などはポール・ジャクソン・ジュニアなどがやりそうだとも思いました。
 
売るかどうかは少し考えようかと思いますが、聴きなおさずに売りに行くような事はしなくてよかったと思いました。
Retail Therapy/T.D.F.