Steve Vai - Alien Love Secrets(1995) | 全ての音は音楽か

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色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Bad Horsie
2.Juice
3.Die To Live
4.The Boy From Seattle
5.Ya-Yo Gakk
6.Kill The Guy With The Ball/The God Eaters
7.Tender Surrender
8.San-San-Nanabyoushi
 
Steve(all guitars, bass, keyboards & drum programming)
Deen Castronovo(drums on 3,4,6,7)
Julian Vai(munechkin vocal on 5)
Tommy Mars(organ on 7)
 
Written, Produced and Engineered by Steve
 
スティーヴ・ヴァイのアルバム。8曲目は日本盤のボーナストラックです。
 
テレビで時々聞くことがある1曲目。今月のヤングギターDVDで馬のいななき奏法(?)の映像がありましたが、あれが使われている曲です。テレビ、特にバラエティを良く見る方は聴いたことがあるのではないでしょうか。ストレートな2曲目はノリのいいロック。ジョー・サトリアーニ風のキャッチーでわかりやすい曲というイメージもあります。3曲目はミディアム~スロー。独特の不思議でメロディアスな空間が演出されます。途中までクリーントーンで弾かれる4曲目。こちらもヴァイの空間です。どこか不思議でメロディアスです。5曲目はジュリアン(スティーヴの長男との事です)の声とそれを真似たギターが楽しめる曲です。楽しめるといってもリスナーよりスティーヴの方が楽しいのではないでしょうか。それはともかくこの曲の邦題(愛しのばぶ・ばぶ・ファイヤー)は酷すぎると思いました。時々変な邦題を見る事がありますが、これもその一つでしょう。6は最新作(sound theories vol.1&2)の1曲目になっています。勢いのある激しい曲で、これをアルバム中一番良いと思う人も多いのではないでしょうか。ダークで怪しい雰囲気です。ミドルテンポの7はアダルトな雰囲気。それまでの7曲目とちょっと雰囲気の違うようなところも感じました。曲調は違いますが、雰囲気やイメージはmerry axemas(ここでもスティーヴは7曲目です)の演奏に似たようなところを感じます。8は三三七拍子、そのままです。そのリズムを面白く使ってロックソングに仕上げています。
 
何かのインタビューだったと思いますが、「この作品はギターファンに向けたものになる」と発言していたのを読んだ記憶があります。恐らく前作(vaiのsex and religion)を受けての発言だったのではないでしょうか。そのように記憶していますが、また後で調べてわかったら報告したいと思います。
 
その発言通り、楽しめる部分も沢山あります。5もスティーヴの自己満足のように思えてしまう時もありますが、息子の声をギターで真似ているところ(似たものにyankee roseのイントロやflex-able、もしくはflex-able leftoversのso happyなどがありますが、前者はデイヴとの会話、後者は声に重ねているのに対し、これは声のあとで真似ています)などは面白いですし、楽器演奏者の方には何かの参考になるかもしれません。
 
5や8は無ければ無くてもいいかなと思いますが、時々気が向いた時に聴いてみるのもいいのかもしれません。
 
6はこのアルバムでのロックバンドの演奏と最新作のオーケストラとの演奏は印象も違いますので、まだの方で興味がある方は是非。
エイリアン・ラヴ・シークレッツ/スティーヴ・ヴァイ