Paul Jackson Jr. - The Power Of The Strings | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.On Eagle's Wings
2.Bounce Wid' It
3.Pour Noelle
4.Rock Steady
5.You Always Satisfy(featuring Deniece Williams)
6.Tomorrow
7.P.J.III
8.You Don't Have To Tell Her(featuring Theriot)
9.T.J.O
10.Inner City Blues(featuring Eric Dawkins & Mervyn Warren)
11.Waltz For Wanda
 
Paul Jackson Jr.(guitars, keyboards, drum programming and lead vocal on 10)
Ronnie Foster(keyboards)
David Woods(keyboards, bass, drums,programming)
Chuckie Booker(keyboards, programming)
Wayne Linsey(leyboards, programming, drums)
Theriot(keyboards, programming, sound design, background vocals and lead vocals on 8)
Tim Cormon(keyboards)
Paulinho Da Costa(percussion)
Ollie E. Brown(drums, percussion, vocal and lead vocal)
Alex Al(bass on 7)
Cornelius Mims(bass on 9)
Ricky Minor(bass on 10)
Sam Riney(alto flute on 2)
Boney James(sax on 3)
Demoece Williams(vocal on 5)
Eric Dawkins(additional vocal on 10)
Phillip Ingram, Gwyn Foxx, Ollie E. Brown, Shay Harris, Lynne Fiddmont-Linsey, Fred White, Lamont Van Hook, Mervyn Worren(vocalists)
 
Track 11
Paul Jackson Jr.(guitar)
Patrice Rushen(acoustic piano)
Vinnie Colaiuta(drums)
Bob Hurst(bass)
 
Paul Jackson Jr.の2001年の作品です。Capitol Records傘下のBlue Note Recordsからです。
 
参加ミュージシャンについてですが、誤記は無いように努力していますが、見づらかったため多少あるかもしれません。もし見つけましたらお知らせいただけますでしょうか。すみません。
 
記載のままで書きましたが、ドラムの演奏についてはプログラミングではないかと思える点が多いように思いました(ブックレットにこう書いてある以上疑っても仕方のない事かもしれませんが・・・)。もしかしたらdrums, programmingとしてあるのは、ドラムとプログラミングではなく、ドラムのプログラミングの事かもしれません。
 
スムースジャズ(アーバンジャズ?)のいいとこ取りのような1曲目。大人の夜の雰囲気。続く2曲目もなかなか良い雰囲気です。打ち込みの音が最近のR&Bを思い起こさせるようでもあります。しっとり落ち着いた3曲目。とてもメロディックです。キャッチーな4。わかりやすく親しみやすいです。5曲目のリードヴォーカリストはデニース・ウィリアムス。こうして聴いていると普通のR&Bのようです。6はメロディックで落ち着いて聴けます。7は軽くファンキーに。スラップのベースはあまり聴こえません。キーボードの音と打ち込みの音のせいでしょうか、物凄く軽いです。8曲目は男性のヴォーカルが入ります。歌が入る曲での演奏はさすがと思うものがあります。9は都会の夜のイメージ。10は落ち着いた雰囲気でやはり都会的な曲。コーラスのように入るヴォーカルがいい雰囲気を出しています。11はそれぞれの楽器が演奏されています。そしてそれぞれのミュージシャンが名手です。3拍子で軽快に奏でられますが、深く沈んでいきそうな感じも。非常に味わい深い曲です。
 
最後の曲を除き、スムースジャズとR&Bの中間のような印象。そもそもスムースジャズはR&Bの要素も多く含んでいるものだと思いますが、この作品に関しては強くそう思いました。この作品がどれだけ売れているのかわかりませんが、仮に今有名な歌手をフューチャーして作品を出せば、その時点で優秀で大ヒットのR&Bアルバムになってしまうことでしょう。やはりこの手のジャンルである都会的な大人の雰囲気もよく出ています。黒さを感じる部分も多少ありますが、それよりも洗練されたイメージの方が強いです。
 
個人的には11のようなアコースティック、楽器演奏者同士の作品をもっと聴いてみたいと思いました。
 
スムース・アーバンジャズ、R&B好きの方にもおすすめできると思います。プログラミングの音が気になる事もありますが、良い作品だと思います。
The Power of the String/Paul Jackson Jr.
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