Joe Satriani - Engines of Creation(2000) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Devil's Slide
2.Flavor Crystal 7
3.Borg Sex
4.Until We Say Goodbye
5.Attack
6.Champagne?
7.Clouds Race Across The Sky
8.The Power Cosmic 2000-Part I
9.The Power Cosmic 2000-Part II
10.Slow And Easy
11.Engines Of Creation
 
Joe Satriani(guitar,keyboards,programming)
Eric Caudieux(keyboards,bass,programming and editing)
Anton Fig(drums on 4)
Pat Thrall(bass on 4)
 
Produced by Joe Satriani and Eric Caudieux
Recorded and Mixed by Eric Caudieux
Recorded at Chateau FAF
"Until We Say Goodbye"Recorded at Avatar Studios
Mixed by Mike Fraser at The Plant
Additional Production by Kevin Shirley
 
Joe Satrianiの作品。SMERecordsからです。
 
キャッチーでな1。マトリックスやミッション・インポッシブルなどの種類の映画で使われるととてもあいそうです。2もジョー・サトリアーニのイメージどおりの明るくわかりやすい曲。プログラミングとサトリアーニのギターが上手く組み合わさっている印象です。3はミドルテンポです。上手く真ん中にある最初のソロに向けて盛り上げていくのはいいのですが、プログラミングが気になるところもあります。4は優しくゆっくり演奏されます。ドラムとベースが入ります。なんとなく安心感を感じてしまうのはプログラミングでないからかもしれません。いい演奏だと思うのですが、少々ドラムが強めに感じたのと効果音的に使われる、流れ星の音と言いましょうか、何とも形容しがたいのですが、ヒューという音は無くてもいいかなと思いました。攻撃的な5。多少不思議な雰囲気も感じます。6も不思議な感じの曲です。どちらかといえば明るい雰囲気ですが、エスニック(エジプト風?)な雰囲気を漂わせています。イントロの音使いが印象的な7。表現力のあるギタリストだと改めて思いますが、ここもプログラミングのリズムが多少うるさく感じました。怪しくドラマチックな8。続く9は少し速度をあげます。印象は1と似たようなものですが、こちらの方がドラマチックで落ち着いた感じです。タイトル通りスローテンポの10。ジョーならではのレガートやフルピッキングの演奏は全く出てきません。ナチュラルでこもった音、時にシタールのような音で演奏される曲はなかなか深いものがあります。それだけに終始一定で起伏のないプログラミングは残念に思いました。11もミドル~スロー、ほぼスローのテンポです。前の曲に比べてやや刺激的な音も出てきます(当然ながら、聴き慣れている方には普通だと思います)。エスニックで不思議な雰囲気です。聴いていると突然終わってしまいます。
 
帯には「ニュー・アルバムはエレクトロニカ(アンビエント、ドラムンベース等)とジョー・サトの美しいフレーズや激しいリフを融合させた・・・」とあり、かなり不安だったのですが聴いてみると思っていたより良い印象でした。特に1や2などは上手く重なっていて見事だと思いました。が、無機質で単調なリズムの繰り返しはつまらなく感じてしまう部分もあったのも事実でした。
 
1曲でドラムとベースを他の演奏者に担当させているのなら、曲に応じてプログラミングと生演奏を選べばもっとよかったのではないかと思いました。
 
この作品を聴いて、曲調にあわせて上手く弾けるギタリストだと改めて思いました。
Engines of Creation/Joe Satriani
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