アーカイブス和太鼓☆言魂の姿! | 和太鼓×囲碁×子育て 和太鼓教室おんがくの森、おやこ囲碁交流会 のブログ

和太鼓×囲碁×子育て 和太鼓教室おんがくの森、おやこ囲碁交流会 のブログ

和太鼓教室おんがくの森・熊本
おやこ囲碁交流会
旅やグルメで熊本を元気にする
YouTubeチャンネルの動画です。

さて、今日は言魂の姿を見てみようと思います。

以前に、[言魂の不思議編で、言葉の響きの神秘的な美しさについて、書きました。]

読んでない人はクリックしてみてね。


今回は、言魂の姿について考えてみよう。

1番目に、

人が相手に事柄を伝える場合、言葉を発して、相手に伝える事が多い。

その場合、人は思考する。

心の中に、言葉が生まれる。

思考してから、言葉を発する。


しかし、思考と言葉は、必ずしも一致していないことがある。

心にも無い事を言う。

口が滑る。

いい間違い。

思考のイメージがまとまっていない状態で、言葉になることも多いはず。


だからといって、しっかりした思考生まれた言葉と、

その効果はなんら代わりが無い。

受け取った相手にとって、強力な力となる。

言魂が力を持つとされる第一点である。


2番目。

言魂という言葉を分解してみる。

『言』『魂』。言葉の魂。つまり、言葉の心という意味である。


つまり、言葉を発する自分の心。

発せられた言葉の心。

ここに2つの心が存在する事になる。


どちらも、『自分』であるはず。

しかし、自分の内側の心に対して、

発せられた言葉の心には、受け手の心にも影響し、また影響を受ける。


2人の会話の中に、3つの心が宿る。

自分がこういった想いで発した言葉が、

相手に思いもよらない効果を及ぼすのは、このためである。


一度外に出た言葉は、別の人格を持ち、自分の手に帰って来ない。

だから、言葉は力を持ち、魂を持っているのである。

古代から、こういう力を感じている人がいて、

恐れ敬った事も、当然なのである。

一言が、国を作り、国を滅ぼす事もあるのだから。


こういった力を、和太鼓に活かすにはどうしたらいいか。

音を出すと同時に、言葉で音を表してみる。

音を出すと同時に、言葉で拍を刻んでみる。

そうするとどういう事が起こるのだろうか。


自分の心で体を動かし、音を出す。これが第一の心。

発した言葉が、もう一つの心を持つ。

つまり、自分の表現と別の表現、別の魂が生まれる事になる。

自分で発した言葉の言魂をもう一度聴き、新たな表現に気付き、

また自分の中に新たな表現が生まれるのである。

だから、声を出して練習する事は、非常に重要なのである。


指導の方も同じで、教えている自分が発した言葉で新たな発見ができる事が、

良くある。

教える事が、最良の練習になる、と言うのは、こういう事なのである。


実際の生活でも、言葉を発する事は、非常に重要で、

自分がどういう考えを持っているか、声に出したり、文字にしないと、

分からないこともある。

声を出さないと、自分が分からなくなり、悪い方にばかり心が傾いてしまう、

といった事もありうる。

他人との意思疎通以外に、言葉には、こういった力もある。

こういう力に、古代の人は、気が付いていたのではないだろうか。


こうやって記事を書いている私も、

普段から、こういった考えはなかなか出てこない。

しかし、自分の発した言葉に、更に考えさせられ、

文章にしていっている事は間違いない。


『他』とのコミュニケーション以外に、

『自』とのコミュニケーションを図る力。

人類が勝ち得た、偉大なる『言魂』である。



和太鼓教室おんがくの森代表・坂本新吾

メール ongakunomori1978@gmail.com

電話  08033760407