まだ、つーパパが小さい頃、
あなたは、私の家を訪ねてきましたね。
初めて、親元を離れて来た時は、
夜も眠れず、一晩中泣いていましたね。
お姉ちゃんと2人で起きて、何度も覗きにいったんだよ。
あなたは、お姉さんが、蘭子ちゃんという名前だったので、
蘭丸くんって名前になりました。
産まれて間もなくだったので、
暖かい家の中で、仲良く遊びました。
朝早く、蚊帳の中まで、起こしに来てくれましたね。
畳の上で、おしっこして、怒られましたね。
たくましく大きくなっていき、
夏の暑さの中でも、冬の寒さの中でも、
お外で、自分の家を守っていました。
つーパパににて、とっても臆病で、とっても弱くって、
とっても食いしん坊で、
家族を見ると、嬉しくてしょうがなかったんだよね。
毎日会っているのに。。。。
おじいちゃんとの、朝晩の散歩がとっても楽しみ。
おじいちゃんは、
行きたい方に連れて行ってくれるから、大好きなんだ。
そのうち、つーパパもお姉ちゃんも大きくなって、
家を空ける事も多くなったけど、
おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、
みんないるから、寂しくない。
つーパパが帰ってきたら、遊んであげよう。
こんなこと、思ってたのかな。
となりの犬が喧嘩に来て、
病院に治療に行ったり、
食べてはいけない草を間違って口にして、
おなかを壊したこともあったっけ・・・・。
つーパパより後に、この世に生まれて、
つーパパの家に来て、
一緒に育って、
なんで、つーパパより先に、いなくなってしまうのかな・・・。
つーパパが、全然大人になれないのを心配して、
ずーっと見守ってくれてたんだね。
結婚して、つーが、産まれたのを察して、
安心したのかな。。。。
1年と少し前、蘭丸くんは、20年近くの長い生涯を終えました。
往年は、白内障で、あんまり目が見えなかったんですけど、
家族の事は、しっかり分かったんです。
ほかに大きな病気もなく、
たくさんのやさしさに囲まれ、幸せな一生でした。
蘭丸くんが、つーパパより後に、産まれてきて、
つーパパより先にこの世を去るのは、
つーパパに命を伝えたかったから。
つーパパが、成長しないから、
心配かけてごめんね。
つーパパも、みんなに命を伝えて生きるからね。
蘭丸くん、ありがとう。