読んでいる本が楽しいと感じるとき、どういうわけかページを送るのにずいぶん時間がかかることがある。つまらないから進まないのではなく、面白いと思った箇所から空想が始まってしまうのだ。気がつけば違う別の本を手にしていたり他のことをしていたりする。全くまるでとり憑かれているような行為だ。引き締めなければ(笑。
よく書評欄に、何時間で一気に読みましたなどと書かれる方もいらっしゃいますが、~速読自慢大会の公式ページじゃないのだからと言いたくなることもあるが・・・~ 『本当に面白くて所々長々と立ち止まる頁がありました!』とコメントするのもありだと最近気づいた次第。
そうイマジネーションが加速して方々へ飛んでゆくのである。毎回そんなすばらしい書物に出会えたことに感謝します。
そんな感覚を体験したのがこの本。
- マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF)/キャリー・マリス
- ¥798
- Amazon.co.jp
"Dancing Naked in the Mined Field" がもともとのタイトルですが、日本語タイトルはどちらかというとお行儀よく、一見子供も手にとって読めるような書籍に変身していそうだが、実は、内容はドラッグの話や、女性の話など、まだ小学生には読ませない方がいいような大人の笑いを引き出せる内容だ。そういう意味では、「破天荒な俺の赤裸々な、おっかなびっくり人生、語ります!」みたいなイメージが脳裏に浮かぶような邦題でも良かったのではないかと思うが、それで書店で手に取ってくれるかどうかは責任持ちませんけど。
僕がこれだ!と直感した部分を最後に引用します。
『人間ができることと言えば、現在こうして生きていられることを幸運と感じ、地球上で生起している数限りない事象を前にして謙虚たること、そういった思いとともに缶ビールを空けることくらいである。リラックスしようではないか。地球上にいることをよしとしようではないか。最初は何事にも混乱があるだろう。でも、それゆえに何度も何度も学びなおす契機が訪れるのであり、自分にぴったりとした生き方を見つけられるようにもなるのである。』
ありがとう、マリス博士。