昔自己医療で書いた小説より
海はそのままだった。自分からは燃料の匂いがする。そして目眩がする。無精髭が生えている。
海だけがそのままであるような気がした。
(海は不死で永遠の不在だ)

その夜は酷い大荒れだった。
暴風雨がやってきたとき、父が子供の頃本にラインをひいているのを彼は思い出した。
彼はそのときと全く同じ時間が流れている気がした。

バタイユとランボーのパクリみたい