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この頃、札幌以外の町に出向いて美味しいお店を見つけたり、美しい自然に癒やされる機会が多く、また、それらの町の成り立ちや現状、そこで暮らす人々の想いに触れる場面があります。

室蘭へ出掛けた時、地元で生まれ育った店主が営むバーへ立ち寄りました。
ベルギービールが種類豊富に取り揃えられ、店内は20代中ばから40代のお客さんでいっぱい!
お店のドアを開けて一歩通りに出ると閑散としたうら寂しい歓楽街にも関わらず、そこだけは別世界のような賑わい‥聞けばフリーのお客さんの他にも、あそこの席に座っている人は幼なじみだとか兄貴の同級生だとかで、小さい頃から縁のある人達も多く、直接の知り合いじゃなくても間1人かなにかで繋がっているそうです。

ならば、下手に見知らぬ土地で商売をするよりも、知人友人が居る地元の方がやりやすいのかと思いきや‥だからこそのシビアさがあるとか。
馴れ合いや甘えが行き過ぎるとすぐに人は離れていくし、親子三代に渡る顔見知りばかりなので格好ばかりのいい加減な商売はできない。
もちろん町内の会議や冠婚葬祭にも知らん顔では済まされず、残るは、ひたむきな誠実さのみ‥頭が下がります。
そして口々に「室蘭は札幌と比べたら何もないけど、人だけはいいよ~♪」と。
誇らしげでキラキラした笑顔が印象的でした。

また、ある時に出会った60代の男性は、劇団のない町で公演を行うために自分の商売を半分休んで奔走していました。
自らの足と熱意で劇団員を募り、脚本はオリジナルでアイデアを出し合いながら制作する。
素人だからといって無料で公演をするのではなく有料にして、次回また次回へと繋げていきたい‥そう話す瞳は希望に満ちていて、劇団を作るのと同時に『文化』を作る礎でもあるのだと感じました。

洞爺湖では、余所から移住した若い人達が営むカフェやパン屋さん、ガラス・木工・陶芸の工房などが、個々のスタイルを尊重しつつ新しいコミュニティーを作り始めています。
それぞれのお店を互いに紹介して、時々に連携イベント等も企画‥そのどこを訪ねても、帰り際に『洞爺湖をよろしく!』と。

最近、よく耳にするキーワードに『まちづくり』があります。

たいてい平仮名で書かれるソレは、誰にでも開かれていて優しく楽しい雰囲気をかもしていますが‥その根っこには、のっぴきならない状況や厳しい現実の中で踏ん張る姿があり、自分が立つ場所で確かに生きてゆく覚悟と責任を負う尊さから生まれた『想い』が人に伝わり、地域に広がり、活力になる‥これこそが本来の『まちづくり』なのでは?と感じる今日この頃です。

自分ができること
誰かとできること

人生をより豊かに生きる勇気を分けてもらった気がします。