この作品、華々しい冠の付いた作品である。

本屋大賞、アガサクリスティー賞、高校生直木賞(?なにこれ)、直木賞候補

 

本はかなり分厚いもので、496ページもあり読み応えがあった。

さすがに一機読みは難しく、少しずつ読んで2週間くらいはかかったかも。

 

デビュー作とのことで若い学生作家かとおもいきや、1985年生まれなので30半ようだ。

 

この作品、完全なフィクションだと思っていたのだが、ソ連に女性狙撃兵がいたのは事実で

後半にリュドミラ・パヴリチェンコという実在した狙撃兵の英雄も出てくる。

 

 

テーマの独自性や、現代で起きている戦争のこともあり、注目されるのも無理はない。

実際内容も面白く、狙撃兵については映画などでもあまり取り上げられないので、知らないことが多かった。

ただ小説としての文章は少し稚拙というか、セリフも翻訳しているかのような不自然さがあった。

 

最後に独自採点は4(5点満点)

 

出版社の早川書房がかなり押し気味に売り出しているようで、メディアにも沢山取り上げられているようだが

一般への認知度としてはまだまだかな。