クラウドについてまとめてみる | 30歳から始めたプログラミング

クラウドについてまとめてみる

ニュースでもCMでも連呼され、ITをほとんど使わない人達にさえも
浸透している「クラウド」


いろいろ説明されてもいまいちピンと来ません。


その理由の一つが、メディアでもネットでも「クラウド」と「クラウドサーバー、クラウド技術」をごちゃ混ぜにしているからです。



●メディアが連呼している「クラウド」



まず、「クラウド」の概念は簡単にいえば個人のパソコンでやってることを全部インターネット上でできるようにしようぜってことです。

ユーザーはパソコンの難しいことを知らなくてもソフトのインストールができなくても
端末(※1)ひとつあれば仕事や遊びができるようになれば便利ですよね。


ただそれだけのことです。


で、それらを実現するためのサーバー技術が「クラウド型サーバー」や「クラウド技術」
というものです。

これはITエンジニアにしか関係なく一般の人が理解するのは難しいです。


概念上の「クラウド」と技術上の「クラウドサーバー」をメディアではまとめて「クラウド」
と表現するのでこんがらがるわけです。



つまり一般的には

個人のパソコンでやってることを全部インターネット上でできるようにすること


ただこれだけです。


そして一般の人にはそんなことあんまり関係がありません。
表計算やワープロがネットを介して出来ようが目の前のPCでできようが
どちらでも構わないのです。そんなことはパソコンの設定をしている業者
や社内IT係が知っていれば良いことです。



「クラウド」の響きがカッコイイので必要以上に広まってしまったのかもしれません。



だからもう「クラウドって何?」て質問するのはやめましょう。
知ったところで意味のない情報を聞いてもピンと来ませんし、余計モヤモヤ
するだけです。


それでも気になるエンジニアやそっち系の経営者以外の人は「個人のパソコンでやってることを全部インターネット上でできるようにすること」と記号のように暗記しましょう。



●「クラウドサーバー」について


で、エンジニアやそっち系の経営者の皆さんへ向けてここから「クラウドサーバー」
について説明します。


多分多くの人はレンタルサーバーとどう違うのかが一番大きな疑問だと思われます。


レンタルサーバーの多くは「物理サーバー」と呼ばれメモリやハードディスク、IP、
回線、などの拡張や縮小をするのに直接現場の作業員がメモリ差し替えたりラインを
切り替えたりしなければなりません。なので余計なコストが掛かったり、作業に
時間がかかったり、ひどい時には提供しているサービスそのものを終了させなければ
ならなかったりします。

しかし、「クラウド型サーバー」は「仮想化技術」というものを使っており、予め大規模な
サーバー群を用意しておけば、後はメモリやハードディスク等を各利用者がコンピューター上で操作するだけで割り振ることが出来ます。

わざわざその都度作業員が現場に行ってメモリ増設や繋ぎ変え等をしなくて良いため
コストも抑えられ利用者もブラウザ上でちょいちょい操作するだけで瞬時にサーバー
増設することが可能です。


ちなみにGooleやアマゾン等もこの「クラウドサーバー」を利用しており将来大規模な
サービスを展開しようと考えているならば「クラウドサーバー」を選択するべきでしょう。


ここで要点をまとめてみます。


***レンタルサーバー(物理サーバー)***

-サーバーの機能拡張がしづらい
-あまりアクセスがないのに専用サーバー等を契約した場合無駄なコストが生じる


***クラウドサーバー(仮想サーバーの一形態)***

-サーバーの容量が足りなくなったらブラウザ上で拡張が可能(規模縮小も可能)
-従量課金のものもあり利用頻度によって余分なコストが生じない(規模にあったコストに調節できる)
-ただし、サーバーの知識が必要(現在は)



サーバー会社のノウハウが溜まって来ればシステム設定済みのクラウドサービスも
出てくると思われます。



最後に月の利用料の目安を書いておきます。これは本当にただの目安であり、利用の度合い
のよって全く変わってきますので予めご了承下さい。


基準:サクラのレンタルサーバー(スタンダード)とほぼ同等のサーバーを構築


アマゾンAWSの場合
約¥5000/月

サクラのクラウドの場合
約¥2500/月



大規模なサービス提供者でなければまだまだ必要なさそうですね。






※1 パソコンでもタブレットでもスマホでもマックでもウィンドウズでもなんでも良い。