避難者の健康・生活
物資・食料不足や感染症、精神的不安定などで健康が懸念されている
■ストレスは免疫力の大敵 避難所でも適度な運動を
「ストレスを抱え込まず適度な運動を」-。東日本大震災による避難所暮らしが長く続くと、見えないストレスが蓄積されていく。しかし、がんやウイルスを破壊する働きのあるNK(ナチュラルキラー)細胞はストレスが大敵で、免疫システムの機能低下を招く。「震災ショックを真正面から受け止め、『~ねばならない』と自ら追い込む人ほど要注意」と専門家は警鐘を鳴らす。(日出間和貴)
「期末テストの直前になると、必ず風邪をひく子供がいる。極度のストレスにさらされることでNK値が下がることが原因。言い換えれば、免疫力が落ちて病気になりやすい体質になるということ。落ち込んでいる人の隣に長くいるだけでもNK細胞の働きが鈍る」
こう指摘するのは、順天堂大の奥村康教授(免疫学)。近著『腸の免疫を上げると健康になる』(アスコム、1365円)で、「NK細胞が集中する腸を制することが健康を制する」と力説する。

NK細胞の働きを左右するのは、正しい生活習慣と心の持ち方だ。(1)加齢(2)昼夜逆転の生活リズム(3)悲しみを伴うストレス-の3つが“大敵”となる。
NK活性を運動との関係で見ると、運動後、リバウンドで下降曲線を描いていく。最も下がった谷間の付近で、風邪などの感染症にかかりやすくなるという。
心臓発作などのアクシデントは朝方に起きやすい。これは、ホルモンのバランスが整う前に急激に体を動かすことが原因だ。「特に高齢者は朝から急激に体を動かすのではなく、午後から運動を始めるといい。掃除、洗濯、料理といった家事のように、体をこまめに動かす『ちんたら運動』を心掛けることが理想的」と奥村教授。
一方、避難所暮らしを強いられる高齢者は、どうしても運動不足に陥りがちだ。「日本登山医学会」(千葉市稲毛区)では、避難所に住む高齢者向けに運動機能維持のための運動やストレッチを提案する。狭い場所での生活が続くと血流が悪化し、血栓が肺の血管を詰まらせる「エコノミークラス症候群」(肺塞栓(そくせん)症)を引き起こす。同会では、予防策として座ったままできる腰と背中のストレッチや、片足立ち運動を勧めている。

奥村教授によると、NK活性は20代をピークに加齢に伴って下降していくが、逆に年齢が高くなるほど増加する傾向にあるのが、発がん率だ。両者の間には相関関係が見られるという。
余震による揺れが不安をあおる避難所暮らし。先の見えない環境下にあっても、適度な運動と休息でNK活性の維持に努めることが、がんなどの病気と闘う“下準備”になりそうだ。
○健康な方
簡単な健康診断を受けて3,000円もらえます!

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