おじいちゃんの育児日記 ~ONE QUARTER~  -7ページ目

おじいちゃんの育児日記 ~ONE QUARTER~ 

おじいちゃんが、5年間に渡り、
働くお母さん(娘)のために書いた子守り観察日記。

【平成11年5月】

かありの母乳は良く出た。昔は1年間ほど母乳を与え,離乳食と併用したと思う。だから,ときどき生えてきた歯で乳首を噛まれ,母親が『イタイイ…』と飛び上がって,悲鳴を上げていた記憶がある。

けんたは3ヶ月ほどで母乳からミルクに切り替わった。胸をはだけて授乳する不自由さから,現代のママは早く解放されたいのだろうか?それとも子育ての面で栄養的にミルクの方が優れているのだろうか?

3時間ごとに哺乳瓶にミルクを溶かす。季節,昼夜を問わず,常時60度に温度が保たれている便利な道具がある。便利なものだ。

手軽にミルクができるから授乳は大人なら誰でもできる。そしてミルクを飲ませてくれる人にけんたはなつく。当然のことだ。我が家では早くから俺が授乳の係りを買って出た。

産まれたての頃,夜中に娘がごそごそとお勝手で授乳の用意をしている。俺も目が覚めて授乳を交代してやったのが始まりだ。

娘だってWCへ行きたいし,何度も起こされているのでこの際布団に潜りたいのだ。けんたが我が家に居る間授乳はできるだけ俺の役目だった。だからけんたは俺にミルクをくれる命の綱という特別の感情を持っているに違いない。

便利なものといえば、この外にいろいろある。
まず、オムツ。昔の洗いざらしの浴衣を使ってオムツを作り、洗濯をして繰り返して使う光景は無くなった。紙オムツの普及である。TVCMでよく見かけるやつである。

時間を決めて、或いは匂いや赤ちゃんのむずがりで判断して、取り替えるのだ。ボタンも紐も無く、マジックテープで留める。簡単だからちょっとコツさえ知れば男でも十分できる。

オムツ関連グッズとして、お尻拭き用のウェットティシュがある。ウンチなどを拭き取るとき、ワンハンドで処理できる。しかもこの使ったウェットティシュをたった今取り外したオムツに包んで、マジックテープできちんと留めて捨てればよい。

更に衛生的な道具がある。大きな湯沸しポット型の容器にこのオムツを入れ、―つーつの使用済みオムツをポリエチレンの袋にソーセージのように包む道具がある。この道具は、嫌な臭いを閉じ込める効果もある。

離乳食の時期になって判ったが、赤ちゃんの月齢にしたがって、とりどりの離乳食があるのだ。

お粥は当然のこと、カレー、スパゲッティ、シチュウの洋食、中華販、ハ宝菜の中華スタイルと主食が別れ、副食として野菜類の加工したもの、品物―つーつの名前は忘れたがちゃんとしたー流企業の製品である。

お出かけの時などこれほど便利なものは無い。大人の俺だってこんなに立派なメニューを出してもらっていない。

一つ感心した道具は、飲物容器だ。ビニールの柔軟なストローで吸って飲む。この透明な容器を逆さにしても中の液体が漏れない。

14
ヶ月のけんたはOちゃんの大きなおっぱいを見て指先で乳首をつまむ。力の加減を知らないから『イタイ』とOちゃんが悲嗚を上げる。

ためしにけんたの口元におっぱいを押し付けても口の中に入れようとしない。迷惑顔で顔を背け,指先で摘む。面白い反応だ。