おじいちゃんの育児日記 ~ONE QUARTER~  -6ページ目

おじいちゃんの育児日記 ~ONE QUARTER~ 

おじいちゃんが、5年間に渡り、
働くお母さん(娘)のために書いた子守り観察日記。

【平成11年】

川崎往復は2時間余り,8-10時まで,時には11時までかかる。―人が家に残れば,家事が相当済ますことが出きる。だから,最近は俺とけんたの二人旅だ。

昼間,公園の散歩や運動を十分して,昼寝をさせないで,夕食,風呂を手早く済ませ,車に乗せると,2つ目の信号でもうけんたは目を閉じる。

動き出す時に暫く社内灯をつけ,明るくして,運転する俺の姿を見えるようにする。けんたに声をかけながら,走り,『ケンチャン,ネンネ。ケンチャン,ネンネ』とリス゛ムを取りながらこのお呪いを唱えると,不思議やけんたは目をつぶる。東名高速に入るまでに眠ってしまう。良い子だ。

Oちゃんは(おばあちゃんと呼ばせないで、苦肉の呼び名だ)現役で毎日仕事に出かけるので、けんたの主たるお相手は俺になった。

夜もけんたの隣に俺の布団を敷いて寝る。けんたは寝相が悪く芋虫のように、尺取虫のようにずり上がり、ずり下がり、部屋の隅や家具の角で頭をぶつけて止まる。

風邪を引かぬようにと夜具を覆うのだがほとんど効果が無い。が、気になるので添い寝をしている者としては熟睡できない。

誕生日を過ぎて3ヶ月ほど夜泣きがあった。この芋虫尺取虫が真夜中に布団にむっくりとお座りし、あたり構うこと無しに、大声を上げてしやくりあげ、泣くのだ。抱けば、身を捩じって嫌がり、布団に横にすると、むっくりおきて泣き叫ぶ。

家中、と言っても○ちゃんと俺と二人しかいないが、けんたに翻弄された。朝、夜中の大騒ぎが全くなかったように、けんたは、機嫌よく、ペンギンウオークで居間に現われる。そして、ミルクから1日が始まる。

この夜泣きには参った。ママが゙居ないからかと思ったが、そのママが『このごろけんたの夜泣きがひどいのよ。昨日は3時から明け方の5時まで抱いたり座ったりで頭がふらふら』と言っているのだから、被害者はママもだ。

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ヶ月になったら、恐怖の夜泣きも影を潜めた。慣れもできて、夜中に2度ほど上布団を掛けてけてやるが。後はこちらもぐっすり。

月曜日の夜が本当に待ち遠しいと思えるわ』とかありがしみじみと言う。子育て真っ最中の母親が身体の休みを欲しがる気持はよくわかる。