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おじいちゃんの育児日記 ~ONE QUARTER~ 

おじいちゃんが、5年間に渡り、
働くお母さん(娘)のために書いた子守り観察日記。

【平成9年12月】

医学の発達で超音波を利用して、胎児の成長具合を観察できるようだ。その際、股間の部分にピストルらしき影があれば、男の赤ちゃんということになる。

娘のおなかには男の赤ちゃんが居た。 1/15出産予定日で、ときどき腹を蹴っ飛ばして母親を驚かせている。

しんいち君は男の子なら、『けんた』と呼ぶことを決めていた。『宇を選んでつけてください』と俺たちに花を持たせてくれた。

家内は姓名判断コンビュターでどの『けんた』が良いかを調べ、俺はワーブロでこれならと思える字を選んで並べ比較した。最後に『顕太』が選ばれた。

出産準備の里帰りで、娘は、身二つになる前からおなかを押さえては、『けんちゃん、元気?』とか、『私が欲しがるのではないのよ。けんちゃんが欲しいというのよ』とぱくぱく食べていた。

小さな蜜柑などは、一ロである。自分一人では、気が引けると見えて、『パパ、食べる?』といろんな物を差し出すから、つい俺も手が出て、みるみる俺の体重が増えてしまった。

えらい迷惑な話だ。