ワタユタケは伝説的ロックバンド
「安全地帯」の二人のギタリスト、
矢萩渉さんと武沢侑昂さんのユニット
です。

 元々歌ものが好きだというお二人
ですが、それまでの作品では
インスト曲が大半でした。

 しかし、2018/7/4リリースの
アルバム「ツインギター3」
(以下前作)以降からは
二人がそれぞれリードボーカル
をとる曲が増えており、
新たな魅力を見せてきています。

 新作となる今回のシングルでは、
前作で歌声が初めて披露され(※)、
好評だった武沢侑昂さんが
メインボーカルを取っています。
(※武沢さんの歌唱は
クラウドファンディング版で
は既に披露されていましたが、
一般流通版では前作が初めての
披露でした)

 スケートに夢や青春をかける
ヒロインと、少し距離を置きながらも
優しく見守り続ける主人公(男性)との
少し切なさを伴う恋が描かれた、
爽やかな1曲です。

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 構成は
Intro:5小節
1番Aメロ:8小節
  A´メロ:8小節 
  Bメロ:5小節
  Cメロ:8小節
  C´メロ:7小節
間奏:2小節
2番A´メロ:8小節
  Bメロ:5小節
  Cメロ:8小節
  C´メロ:7小節
つなぎ:1小節
間奏:8小節
Cメロ:8小節
C´メロ:7小節
Outro

 Introはメインメロディーが
武沢さん(右チャンネル側)、
低音域のbackingが矢萩さん(左)
でしょうか?
 これにarpeggioのkeyboardが
加わっているのかな。
 5小節と短いながらも
rockなカッコいい導入です。

 1番A,A´メロ。
 rockなIntroから変わって
穏やかな演奏となります。
 人知れず苦しむヒロインの姿を、
主人公(男性)は誰もいない
スケートリンク観客席の柱の陰から
見つめていたのでしょうか。
 それでもそのスケート靴の
ブレードの煌めきと共に
ジャンプして舞うヒロインの姿は
宇宙を駆けるかのように美しかった
のでしょう。
 武沢さんの囁きかけるような歌声は
ヒロインに注がれる主人公の優しい
視線に重なります。
 その歌声に対してDelayのかかった
単音backingやコードのstrokeを
駆使して穏やかなobbligatoの
backingで応えているのが
矢萩さん(右)でしょうかね。
心の中でヒロインに
優しく語りかけながら、
エールを送る主人公の声
のようにも聴こえます。
 この他、左寄りで聴こえる
Acoustic Guitarのstroke奏法
のように聴こえるbackingが
武沢さんでしょうか。

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 Bメロ。
 ヒロインは見守ってくれる
主人公の気持ちを察して、
辛く寂しい時でも強がって微笑んで
みせていたのでしょうか。
 そんなことをされたら益々守りたく
なりますよね。
 二人のお互いを想う健気な心情が
聴き手には愛おしいです。

 サビ(C,C´メロ)。
 それでもヒロインは白銀の天使
のようにリンクを舞います。
 応援する主人公も何かに苦しみ迷い
踏み出すことが出来ないでいたのかな。
ヒロインを励まして続けてきた彼も、
彼女から逆に勇気をもらいます。
 流してきた汗と涙は
氷のリンクで煌めく結晶となり、
二人の夢を照らし続けるのです。
 演奏については、矢萩さんは
左チャンネルのrockな低音域の
backingでしょうか。
 サビでは単音をメインとした
backing(右)はBメロまでの矢萩さん
から武沢さんに変わるのかな?
Liveで確認したいですね。

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 2番A´メロ。
 歌詞の内容に二人がどのような
関係であるのかという情報が
加わってきており、
1番よりも状況がより鮮明に
なってきます。
 歌詞からは二人は共に
まだ大人になっていない年齢であり、
おそらく同年代の中学生か高校生
であることを窺わせます。
友達以上、恋人未満なのでしょう。
 しかし、いつしかやがて
大人になった時には
二人は別々の道を歩んでいる。
二人には別れが待っていることが
暗示されています。
 それは卒業の時なのかもしれません
 そして、もしかするとお互いを想う
気持ちには少し温度差があって、
主人公側の方が少しだけ想いが強い
のかもしれません。
 演奏では1番よりもobbligatoの
矢萩さんの手数が増えていますが、
主人公が友人として選手としての
ヒロインを応援する気持ちに、
異性として想い慕う気持ちが加わって
いる心情を反映しているかのようにも
思えます。

 2番Bメロからは、Stringのような
Synthesizerが加わって、
より豊かな広がりを持った美しい演奏
となります。
 哀しいのは主人公だけではなかった
のかもしれません。

 2番サビ(C,C´メロ)。
 お互いのことを想いながらも、
選手としての夢を追いかけるために、
二人は別々の道を歩み出す
のかもしれません。
 ココロにたくさんの元気を
与えてくれた、
彼女との想い出の記憶を胸に、
主人公は自分の気持ちを押し殺して、
自ら引こうとしているのでしょう。
 武沢さん好みの切なさを伴う
メロディーにその歌唱と歌詞が
よくマッチしています。

 間奏8小節。
 それでも本当は別れたくない
という主人公の心の叫びでしょうか。
 つなぎ1小節の後から、
まず矢萩さんSolo(左)から始まって
(1-3小節)、
4小節目からは武沢さんとのユニゾン、
7小節目が武沢さんのSolo(右)、
最後の8小節目が再びユニゾン
になっているようです。
 サビ(C,C´メロ)の歌唱・メロディー
から連続して流れるように連なって
切り替わっていくmelodiousな演奏が
実にカッコよく、曲の中でのClimaxを
迎えます。
 特に4~6小節目の二人のユニゾン
の部分が最高です。

 間奏明けのサビ(C,C´メロ)。
 左の矢萩さんの低音backingが
力強くなり、二人の強い意志を反映
しています。
 この先に道を違えたとしても
二人は歩み続けるのです。
努力の先に栄光という名のゴールが
待っていることを信じて…。
 最後はIntroのメロディーを
踏襲したrefrainのOutroで
feed outして曲が終わります。


 曲を聴き終えて、Shizumaさん
(末崎正展さん)の歌詞と、
武沢侑昂さんの作るメロディー&歌唱
の相性の良さを改めて感じました。

 Shizumaさんの作詞は、過去の楽曲
で知っているものについては、
相手を応援する気持ちや、
前に進む強い意志を秘めているもの
が多いように思います。
 今作ではそこに更に、甘酸っぱいさと
少し悲しみも纏うような繊細で複雑な
若者の恋心を絡めています。
それも直接的な表現は極力使わずに
爽やかに語っています。

 これが武沢さんの作り出す繊細で
どこか哀愁があって、歌心のある
メロディーとGuitarの音色、
そして、その還暦とは思えない
爽やかで清涼感のある若々しい歌声
と絶妙にマッチしています。

 更にそこに、これぞbacking
とも言うべき、決して主張しすぎず
歌唱を引き立てる矢萩さんのbacking
がブレンドされて、素晴らしい作品に
仕上がっています。

 ギタリストが作り出した曲ですが、
その速弾きとかを見せつける
のではなく、
確かなテクニックを示しながらも、
あくまでも歌心のあるメロディーを
奏でることで勝負する
ワタユタケの二人らしい楽曲です。

 かつて男子フィギュアスケートの
羽生結弦選手が、エキシビジョン
(2012年GPシリーズ第6戦NHK杯
だそうです)で、
指田郁也(さしだふみや)さんの
「花になれ」を生演奏、生歌唱を
backに滑っていたのを偶然見た
記憶がありますが、
この曲もそのような使われ方が
凄く似合いそうな気がします。

 これからを担うスケーターに
是非、リンクで情感を込めて
表現して欲しい1曲です。

 そして、
まだワタユタケを知らない人には、
これを機に二人の楽曲を
もっと知ってもらえたらと思います。


#白銀のエンジェル
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https://linkco.re/CvhfV2Q4

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 他の楽曲も聴きたくなった方は
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