2018/11/25(日)
ワタユタケファンの集い東京編
コンレポ(2)

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ライブ本編(1)~(14)については
当ブログの既出記事
コンレポ(1)をご参照下さい。
https://blogs.yahoo.co.jp/one_point_relief_pitcher/15784921.html


今回の記事はアンコールからです。

アンコール
(15)春風

 (14)までのステージが終わって、
二人が一度退場。

 ファンの方が末崎さんに
「アンコールはないのか」と聞いた
のでしょうか?

 末崎さん
 「言えばやってくれると思うよ」と。

 ファンの拍手に応えて二人が
再度入場し、演奏開始しました。

 PRSとStratocasterは同じ。
 武沢さんのメインメロディーの
pickingは、サビまではHumbucker
のリアピックアップ付近で、
一方、サビではシングルコイルの
フロントand/orセンターピックアップ
付近でした。
 終盤~Lastまで。矢萩さんの音が
いきなり大きく狂い
制御不能な音のようになってしまう
ハプニングがありました。
 矢萩さん曰く
「間違えた~」とのことです。

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無断で申し訳ないのですが
ツイッターからお借りしました


【サイン会&写真撮影会】

 武沢さん😎はいつも通りの
優しい眼差しで、しっかり自分の目を
見てくれて、ニコニコしながら
自分の手を両手で包み込んで
くれました。
 セーハとかで、もっと指にタコ
とか出来て硬くなっていても
おかしくないのではと思うのですが
いつもの通り暖かく柔らかい手でした。
 サングラスのレンズカラーが
それまでよりもかなり淡いもの
になっており、
優しい目元がよく見えました。
 最初にサングラスを使用する際には
かなり葛藤があったと思うのですが
その頃を思うと感慨深くなりました。

 矢萩さん🤓は
演奏スタイルから考えて
相当、握力が強いのではと
思うのですが、
武沢さんと同様に
やはり手の指も掌もそんなに
硬くありません。
 柔らかい手で、グローブのように
包み込まれました。
 やっぱり力も必要だけれども、
それだけじゃないんですね。
 
 矢萩さんは
自分がその場を去る時に
「いつも有難う」
と言って下さいました。
 今回もガチガチに緊張している
自分が咄嗟に
「えっ?覚えていただけてるなんて
恐縮です。」と言うと、
矢萩さんは「そりゃそうだよ」
と言って下さいました。


後で
 「きっとみんなに言っている
んでしょうけれども」
と他の方がツイートしているのを
見ました。

 

 そうなのかもしれません。

 

 でもそれが例えリップであった
としても、その一言で自分が
どれだけ救われたか。

 

 少なくとも参加するのを止めよう
と考えていた自分にとっては、
それは救いの一言でした。

 

 実際、自分は絵やイラストが
描けるわけでもないし、
ギターを弾けるわけでもないし、
他の楽器をできるわけでもないし、
容姿が優れているわけでもなし、
話術に長けている訳でもありません。
異性でもないですし、
ブランク後に復帰してからの日も
まだ浅いです。
特徴があるとすれば醜い容姿ぐらい…。

 まぁ、その容姿の悪さが
結果的に記憶に残ってしまっている
可能性はありますが(笑)、
普通に考えれば、
二人にとって自分は興味を抱くような
タイプの人間では全くないはずです。

 
 ただ、今年に関していえば、
・シークレットパーティー(1&2部)
 (川崎 クラブチッタ アティック)
・横浜ブルーラインフェス(O-SITE)
・羽田ティアットスカイホール
 (1&2部)
・豊洲シビックセンターホール
  (※エアリアルのサポート)
・原宿クロコダイル
  (出演の噂はあったものの
   最終的には出演なし)
・東京目黒Kahoo(カフー)
・最後に大阪雲州堂
と、二人が出現する可能性のある
ライブは全て行きましたから
(ラジオ出演は除く)、
多少は一時的にであっても
覚えてもらえていたのかもしれません。



 でも、覚えてもらえるとか
もらえないとかが問題なのでは
ありません。



 絶対に手の届くはずのない存在
の方が、サインを書いて下さり、
一緒に写真を撮って下さり、
握手をして下さり、
その間にかわす一言二言の間だけは、
この短い時間の間だけは、
自分のようなつまらない一人の人間
のためにも、時間を割いて向き合って
くれるのです。



 そして、「いつも有難う」
の一言がいただけたなら、

 自分はそれで充分満足です。

 


 そのわずかな時間を共有したくて、


 そして、そのようなお言葉を
かけていただけるからこそ、


 だから、また次回も参加しよう
と思うのです。



 以上でライブレポートは
終わりです。

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 以下は、個人的な話になります。
(暗い話なので、読みたくない方は
ここまでで読むのを終わりにして
下さい)



 今回の東京編から遡ること数日前、
自分はある事実を伝えられました。



 それはにわかには信じ難いこと
でした。



 そして、勤労感謝の日に
自分は病室を訪れました。


 
 「なぜ…なぜ…」



 それしか言葉に出てこなかった。



 幸い命に別状はなかった。



 でも、この先ずっと生涯
戦っていかなければ
ならなくなりました。



 出来る限りのサポートをしよう。



 そう決意しました。



 でも、何かの間違い
なんじゃないのかという思いが
その後も消えず
ずっと引きずっていました。



 ライブの前日になっても
当日になっても
引きずる思いは消えず、
本当にライブに行っていいのか?
お前の行くべき所はライブではなく、
病室ではないのか?
何か行って出来ることがある
んじゃないのか?
と迷っていました。



 しかし、迷っているうちに
本当にサポートが必要なのは
今ではなく、むしろ
退院した後だということに
気が付きました。


 入院している今なら
お医者さんや看護師さん、
スタッフの方々の誰かが
診てくれている。

 だったら、むしろ今の方が
心配なくライブに行けるのでは?


 最終的にそう考えてライブに
参加しました。


 でも、行く前から予想できたし
始まってすぐに分かったのですが
やっぱりいくら好きなアーティスト
の曲であっても
特にアップテンポの曲には
自分のテンションをそこまで
引き上げることができず
完全には雰囲気に馴染めませんでした。




 だったら無理に上げなくてもいい。



 少し似たような心理状態で参戦した
横浜ブルーラインフェスでの
経験が生きました。



 そう考えた自分は
あの時と同じく
例えノレなかったとしても
何も考えず自然に、ただ音楽に
体を委ねることにしました。

 そして、もう一つ。
ただ、メモを取ることに徹しました。
普段はそこまでメモは取らないのですが
後で時間が経って冷静になって
見直した時に、
この日のことを思い出せるように
と思ったのです。


 この結果、普段なら
手拍子や指、足、体幹のスイング、
その他で無意識にリズムを取っている
ことが多い自分の体は、
この日は全く動かず、固まったままで
ちょっと異様な姿だったと思います。


 今日は体が動いていない、いや、
動こうとしても動けないことに
自分でも気付き
あぁ、やはり今日の自分の精神状態では
そこまで上げるのは無理なんだな
と自覚しました。



 その異様な姿が目に入ってしまった
のかもしれませんが
矢萩さんがステージ下手側の
自分達の方に向かって
もっとノッてくれみたいに
珍しく煽るような仕草をしている
のに気付きました。


 そして、最後列にいたはずの
自分の後方に移動してきていた
別のファンの方が
矢萩さんの仕草に気付いたのか
少し意図的(に感じられた)
大きめの手拍子を入れ始めた
のにも気付きました。



 でも、矢萩さんにも
そのファンの方にも
申し訳なかったのですが
あの日の自分には
それに応じられるだけの
気力は無かったのです。


 ただ、勘違いして欲しくないのは
決して自分は二人のパフォーマンス
が不満だった訳ではありません。


 今現在、この世で
一番好きなアーティストが
奏でる音色の数々に心満たされ、
外見上はあまり笑えていなくても
二人のやり取りにも心の中では
クスッとしていたし、
傷ついた心は癒されていたのです。


 ただそれを素直に外に表現できる
だけのテンションや、パワーが
普段よりも無かっただけなんです。


 矢萩さんの煽るような仕草から
少し遡った
12曲目の「ダニーボーイ」。


 矢萩さんのこの曲に対するイメージ
とは違っていたのかもしれませんが
自分にとってのワタユタケ版
「ダニーボーイ」のイメージは
辛い状況から立ち上がる夜明けです。
 CDの曲順で「星の川」に続く曲だから
余計そう感じるのかもしれません。


 夜明けは生きてさえいれば
必ず誰にでも訪れます。

 しかし、その夜明けには
必ずしも希望に満ちたものばかり
ではありません。
 
 それでも人は生きていかなければ
ならない。

 ライブの初めからずっと頭の片隅で、
自分だけが楽しい思いをしているという
後ろめたさを感じていましたが、
この曲が始まって間もなくして、
あの日の病室の記憶が
完全に甦ってしまいました。


 そうしたら涙が
止まらなくなりました。


 本当に辛いのは自分なんかよりも
その人自身だということは
分かっているのですが
頭の中がグチャグチャになって
感情が抑えられなくなっていました。


 それでも演奏が終わる頃には
涙はまだ止まっていませんでしたが
背中をそっと押された気がして
心は少しだけ軽くなっていました。



 お前が落ち込んでいる場合じゃない。
 お前も周りも本当に大変なのは
これから。
 それをお前は表からではなく
影からサポートするんだ。


 
 原曲の歌詞には全くない意味合い
なのに、不思議なものです。


 ワタユタケのアレンジと演奏が
この日も自分に力をくれました。

イメージ 3

イメージ 4



 その後、東京編のコンレポを
書き始めた当初は
大阪編に参加するのを
躊躇うような状態だったのですが
生涯に亘ってつきあわなければ
ならないものの、
その後、幸いピークを超えて
症状は落ち着いてきており
今週に入ってから
大丈夫そうだとの
お言葉もいただいたので
思い切って、予定通り、
ワタユタケとファンの集い大阪編
にも参加することにしました。


 遠征は今回の大阪がもしかしたら
最初で最後になるかもしれませんが
心ゆくまで堪能できました。
 
 今後、行けなくなったとしても
これから先もずっと二人を
応援していきたいと思います。