これは今朝、実際に見た夢です。
 だから、フィクションであってノンフィクションでもあります。
 それは以下のようなものでした。

 居酒屋というより大衆食堂のような店に自分はいた。
 奥にはステージがある。

 知っている人が何人かいるが、自分は一人だった。

 いきなり場面が変わり、武沢さんが一人で入場。自分はワタユタケのライブを観に来ていたのかな。

 しかし、武沢さんは何故か恐竜のようなリアルな着ぐるみを着ている。
 リアルな大きな舌を出してノリノリ。

 武沢さんってこんなキャラだったっけ?

 そんな疑問を持ちながらも、センター真下の席の自分は写真をバンバン撮る。

 普段クールな武沢さんだが、この日はかなり客席にアピールしている。
 もしかして顔が隠れると性格が変わるのか(笑)?

 下から見ると被り物は獅子舞のような感じにも見えて、被り物の鼻の穴と顎下の隙間から武沢さんの顔が見え隠れしている。

 その目と自分の目が合う。

 特にステージも会場も暗転していないのに、何故かフラッシュ撮影もOKなようでフラッシュをたいて夢中で撮影していたが、その光が武沢さんの目に入り、動きが止まり武沢さんが怯んでしまう。

 武沢さん一瞬怒ったかなぁという顔をして、やっべ~と思ったが、そこはプロ。
何事かこちらに言って一度退場。

 少しすると再び上手(右)の方から気配がするので身を乗り出して覗き込むと、何故か上手の奥には木製のめがね橋のような架け橋があって、そこを渡って行列を作ってゆっくりと一行がこちらのステージの方に向かってくるのが見えた。

 少しして一行がステージに入場。

 なにやら、えびす様ではないが七福神みたいな感じの大きな人形?御輿?の上に矢萩さんが乗って、照れ笑いを必死こらえて、今にも吹き出しそうな表情で入場。

 その後武沢さんが入場したはずだけど、どんな格好だったか覚えていない。というより、武沢さんがこの時はいなかったかも?(よく思い出せない)

 そして続いてサポートメンバー?として何故か元貴乃花親方がスーツを着て、満面の笑顔で歩いて入場。
 そして、よく知らない若手力士が一人続いて、最後に元益荒男関のような力士が続いて狭いステージに入場。

 一行はいきなりステージに座るが何故かステージの上は畳。

 益荒男関が入るなり、取り組みの後のように大粒の汗をかきながら、いきなりあぐらをかく。

 貴乃花親方と益荒男関の間に座る若手力士が目に入るが、やはり知らない人は知らない。
…イッタイ、ダリナンダチミハ?

 そして横を見ると貴乃花親方がステージの下…ではなくテーブルを挟んで反対側(客席側のはず…)の先代貴乃花親方と対面している。
貴乃花親方は両膝で立て膝となり、お酌でもしようとしているのか、笑顔で対面している相手に語りかけている。

 自分は微笑ましくていいなぁと思い、シャッターを押しているが、ふと見ると、貴乃花親方と向かい合っているその相手は、紋付羽織袴を着ているが、その顔は先代貴乃花親方…ではなく、オールバックの見知らぬオッサン…。
…ダリナンダアンタハ、イッタイ?

 そしてその二人の奥(下手側)を見るが、先に入場しているはずの矢萩さんと武沢さんの姿が見えない。

 しかし、次の瞬間、客席は満席で全員スタンディングで腕を振り、大声を出して熱狂しており、ステージの一番手前まで観客が迫っている。

 いつしか貴乃花親方や力士たちは皆いなくなっており、通常のライブ会場のステージになっていた。

 自分は最前列で他の観客に挟まれて押し潰されそうになりながら、夢中で写真を撮っているのだが、これってみんなマスクもしてないし、思いっきり三密だよなぁ~やべぇよなぁ、これって…。これでコロナに罹ったら間違いなく仕事はクビだな…とも思っていた。

 しかし、今さら外に出ようとしても他の観客がごった返していてもはや脱出は不可能。
え~い!マスクもないし、もうこうなったら最後まで楽しむぞ~…
っと思ったところで目が覚めた。

 夢の中でも流石にそれはマズイと思ったのだろう。

 現実世界では、コロナが始まるよりも前から、父の倒れたあの日から、酒を完全に止め、ライブどころか、ありとあらゆる娯楽を封印して、コロナが始まってからは、自らコロナにかからないように、もし万が一自分が移されてしまっても、絶対に家族にだけは移さないようにと仕事以外の全てを犠牲にしてきたのだから。
楽しかった昔に戻りたいという、そんな自分の心の中の本音が出た夢だったのだろう。

 楽しかったワタユタケのライブの記憶、そして貴乃花親子は、コロナで会えない入院中の父と自分の姿、昔、二人で酒を飲んだあの日の記憶だったのだろう。

 子供の頃に何度かだけ見た特撮番組で、1回聴いただけなのに、脳裏に焼き付いて離れなかった挿入歌。
今改めてこれを聞くと涙が止まらない。
自分の父は今も生きているけれど…。
今日も朝から涙がこぼれた。


 大葉さんは歌手ではないので、上手いというのとは違うかもしれないけれども、その心情がヒシヒシと伝わってくる歌唱です。自分も変な高音とか高低とか転調ばかり見せつけるような歌や、テクニックに頼りすぎた歌よりも、上手くなくても胸にズシンとくる、心のこもったストレートな歌の方が好きです。

 今日は午後から、希望が殆どない面談のために父が入院している病院に行きました。
…そして…打ちのめされました。
コロナのせいで、こんなに近くまで来ていても父には会えない…。

 夢にはやっぱり何かの意味があるんだなと思った自分なのでした。