「え……だってニノ……気持ち悪いでしょ?だから少しでも早くここ出ようと思って……」
『お前さ……俺がいつ気持ち悪いって言った?』
ヤバい……なんかスイッチ入ってしまった
『俺は出ていけなんて言ってないでしょ?』
「そりゃあ、言ってないけど……でも……」
ダメだ……自分の中に渦巻いていた気持ちが込み上げてくる……
『なんでっ……なんで翔さんなんだよっ!!』
止まらない……
『俺じゃダメなのかよっ!!』
「………えっ?………ニノ?」
えっ……俺……今なんて……
『あっ…いや…違っ…あのさっ…』
次の瞬間、フワリと俺の身体を温かなモノが包み込んだ。
『あっ、相葉さんっ!?』
俺は相葉さんの腕の中にいた。
「ニノっ……ニノっ……嬉しいっ!!」
『あ、相葉さんっ!?』
俺を抱き締める腕の力がギュッと強くなった。
これってどういう状態っ!?
「ニノ、大好きだよ……俺、ニノが好きだよ……愛してる」
ドキッ
えっ……アイシテル?
アイシテルって……俺のことっ!?
『あ……相葉さん……それって……』
「うん……俺、いつの間にかニノの事、大好きになってたんだ……でもニノはノンケだし、この気持ちは隠さなきゃって……だから同居人としてでも側にいたかったんだ……」
嘘……俺、今相葉さんに告白されてるの?
どうしよう……俺、相葉さんの事……好きなの?
『ちょっ、ちょっと待って!!俺まだそこまではっ!!』
だって今、相葉さんを受け入れたら俺……相葉さんと………
『無理っ!!俺、まだ無理っ!!』
「くふふ、ニノ可愛い~♪大好きだよ~♪」
『ちょっ、お前っ………ったく……ふふ……ばか……』
あんまり相葉さんが嬉しそうで思わず笑ってしまった。トントンと背中を叩くとようやく腕の力を弱めてくれた。
『あのさ……俺、まだよく分かんないんだ……ただ、相葉さんと離れたくないって……そう思ったんだ……』
これが正直な俺の気持ち。相葉さんとずっと一緒にいたい……この気持ちは恋なのかもしれない……
でもだからっていきなり恋人とか俺にはまだ分からない。
「うん、それで充分だよ。ニノが俺と一緒にいたいって思ってくれてただけで嬉しいよ。俺、頑張るから!ニノに愛してるって言ってもらえるように頑張るから!」
ばか……ほんと、ばかだよ……でも、きっと俺はそんな相葉さんの事が好きなんだと思う
ふふ、まだ言わないけどね
ひとつだけ言えるのは……
ずっと一緒だよ
END
相葉チャン、誕生日おめでとうございます!