カタカタとキーボードを叩く音が響く
『………パスワードは…………ったく…………愛人の生年月日とか普通使うかねぇ……』
カタカタ……………ピーーー…………
『………よし、ミッション終了………』
スマホを取りだし完了報告をする
《あ、相葉ちゃん、終わったから》
〈了解!早かったね!裏口に車停めてるよ〉
3ヶ月間過ごしたオフィスに別れを告げる……もう2度と来る事は無い
裏口から抜け出し車に乗り込む……こんな所に長居する訳には行かない……俺たちは早々に立ち去った
「今回はちょっと長引いたね~?」
『あの社長、パスワードに愛人の生年月日とか使ってたんだぜ?分かる訳ねぇよなぁ……』
「そんな事言ってちゃっかり聞き出してんじゃん♪」
ハニートラップ……あの愛人、ジジィの社長にちょっと飽きてたからな……甘い声を掛けてやったら一発だった
「疲れてるとこ悪いんだけどさ~、次の依頼入っちゃってんだよね~。大丈夫?」
『構わないよ。で、今度は誰だよ?』
「マンションに着いたら資料見せるね♪」
どんな奴でも構わない……俺は依頼された仕事をこなすだけだ
幼馴染みの相葉ちゃんと二人でフリーの企業スパイをやっている……俺の仕事で数多くの会社が倒産に追い込まれた
倒産した会社や社員がどうなろうが俺の知った事ではない
マンションに到着して早速相葉ちゃんから資料を受け取る

『ふ~ん、《Level nino》……新進気鋭のゲーム開発会社か………社長は………まだ若いな……』

………二宮和也………コイツが今度のターゲットか……