事務所が始めから対策を考えていてくれたお陰で個人の仕事も少なくて俺は家でのんびりする時間が増えていた
何より最近つわりが始まってしまった……ご飯が炊ける匂いが無理……でも大野さんにはちゃんと俺が作ったご飯を食べて欲しいからなんとか頑張ってる
そもそも仕事しないで家に居るんだしね……それくらいやんないとね……夜の方もお預けさせちゃってるし……
「和、ただいま~♪」
あ、帰って来た!
『お帰り、大野さん!お疲れさまでした!』
仕事しないで家に居ると寂しくて大野さんが帰って来たらつい嬉しくて抱きついちゃう
「んふふ、和~、可愛いなぁ~、でも違うだろ~?大野さんじゃねぇだろ~♪」
あっ……入籍した時に言われたんだ……もう大野さんじゃなくて智って呼べって……でもなんか恥ずかしいじゃん……大野さんはすんなり俺を和って呼んでるけど……
『…………お帰りなさい………智……』
「んふふ、和~♪」
ちょっと俯きながら呟けば思いっきり抱き締められて……ふふ……恥ずかしいけど凄く幸せ……俺たち本当の家族になったんだね……
こんな当たり前の幸せ……俺には縁が無いって思ってたのに……二人で夕飯を済ませてまったりと過ごす……やがて二人が三人に……ふふ、早く産まれておいで……パパとママの幸せを君にも分けてあげるから……
