第763話 人間宣言 | ガープの世代~ワンピース感想

ガープの世代~ワンピース感想

ONE PIECEを愛するみなさん、へそ!
『ONE PIECE(ワンピース)』の感想を絶賛垂れ流し中。たまに考察めいたこともするとかしないとか。
コミック派の方はネタバレにご注意下さいませ。

前号のローの過去編に続き、若様の凄惨な過去が明かされ、更にローまでもがDの一族だったことが判明して、興奮を隠せないゾリラバです、こんにちは。

昨夜は興奮した勢いで、更新をサボっていた過去3話分を一気にアップしましたが、改めて読み返しても重いですねー。

シャボンディにしても魚人島にしても、もちろんサボの一件にしても、天竜人が絡む話はどれも理不尽過ぎてやるせないです。

人を人と思わない天竜人への積年の恨みを、人間らしく生きたいと願った元天竜人にぶつける。

人はやり場のない怒りや悲しみをはらすためにスケープゴートを求めるものです。

人間の性を甘く見ていたドンキホーテ・ホーミング聖を責める気にはなれません。彼はきわめてまっとうで勇敢な人だった。

残念ながらミンゴは8歳で既に傲慢な天竜人気質に染まっていたようです。

でももし彼らが送られたのが、人身売買の犠牲者が多そうな「世界政府」非加盟国ではなく、例えば天竜人など見たこともなさそうなのどかなシモツキ村であったなら、一家4人慎ましく暮らすというホーミング聖の願いも叶っていたかもしれませんね。

ローから白い町の悲惨な話を聞き、フレバンスに関する本を読んでうたた寝したために、ミンゴが自分の辛い過去の夢にうなされるという展開は、過去の2点を行ったりきたりするストーリーをわかりやすく描く上で秀逸ですね。細かいことですが。

そして場面は再び素質を見込まれたローがドフラミンゴファミリーに加わった当時へ。 




盛大にコーヒーを吹き出すコラさんにぎょっとするロー。




いつも何もないところでコケているコラさんと、子供の頃から態度がでかいロー。




危機一髪のところを助けられて若様にしがみつくベビー5が可愛い♪コラさん、コート燃えてますけど。




ローの包帯をリボン結びしてハートを飛ばしているジョーラ。80話も前のパンクハザード編682話で「カワイイローちゃん」と言っていましたが、こうやって可愛がってたんですね。デリンジャーの鼻をかんであげてるベビー5がこれまた可愛い。

コミックス75巻のSBSによるとデリンジャーは今16歳だそうですから、この頃はまだ1歳かそこらですよね。前号で哺乳瓶くわえてましたが、なんで海賊団に乳呑み児がいるんだ?!

若様、赤ん坊の将来性まで見抜くんでしょうか。それとも誰か一味の子?

2頁半、セリフが一つもなくてもドフラミンゴファミリーの軌跡がよくわかります。

そして今回の衝撃のカムアウト。




トラファルガー・ローは、本名が

トラファルガー・D・ワーテル・ロー

でした。なんとローもDの一族!!!

これまで登場した「D」は、

モンキー・D・ルフィ
モンキー・D・ドラゴン
モンキー・D・ガープ
ポートガス・D・エース
ポートガス・D・ルージュ
ゴール・D・ロジャー
マーシャル・D・ティーチ
ハグワール・D・サウロ

の8人でした。

このうち覇王色の覇気を持っているのが、ルフィとエース、そして恐らくロジャーとドラゴン。

これまでローが覇王色の覇気持ちであることを伺わせる描写はありませんでしたが、サボとともに気になるところですね。

これ以上ローの株が上がると、エースのように死んでしまいそうで不安です。いっそ仲間になればいいのにと思いますが、医者も剣士も麦わらの一味にはいるからなー。

そして‘’D‘’とともに気になるのが「忌み名」のワーテル。

単にトラファルガーとワーテルローというナポレオンに因んだ尾田先生流の言葉遊びかもしれませんが、これまでONE PIECE世界で忌み名という概念は出てきたことがなかったように思います。

忌み名とは諱。親や君主以外に知られてはいけない真の名前。Wikipediaによると、現代の日本語では死後に送られる諡(いみな)と混同されているそうですが、ここで忌み名を敢えて出してきた理由が気になります。

話がだいぶ逸れましたが、ローの告白を聞いてコラさんが初めて口をききましたね。

幼かったコラさんは兄ミンゴと一緒に生きるしかなかったと思いますが、だいぶミンゴとは性格が違うようなので、父親を殺して悪事を重ねる兄に対しては葛藤があったのではないかと思います。精いっぱいの抵抗が口をきかないことだったのかな。

この後のコラさんとローの物語が楽しみです。